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NTTデータ、品川駅至近にデータセンターとアウトソーシングセンターを開設

 株式会社NTTデータは1日、同日より「品川データセンター」と「ITアウトソーシング・オペレーションセンター」を開設すると発表した。

 今回開設する「品川データセンター」は、品川駅至近に立地し、首都圏の主要オフィスエリアからアクセスがしやすい都市型データセンター。非常用発電設備の無給油連続運転72時間化(2015年度予定)や、構内の受電設備、UPS(無停電電源装置)、空調設備といった各種設備の冗長化、また、通信ビルとデータセンター間を通信専用の地下トンネル(とう道)で直結するなどの対策により、事業継続性に優れているのが特徴という。初期は500ラックの規模で開設され、今後、順次拡張していく予定。

 一方の「ITアウトソーシング・オペレーションセンター」には、ITインフラの運用に必要なネットワーク、セキュリティ、ファシリティー、データセンター、クラウドサービスのそれぞれのエンジニアを集約。従来のように領域ごとに個別管理していた問題を一元管理するとともに、オペレーターだけでは対応が難しい技術的な課題に対しても、各領域のエンジニアも含めて対応するなど、シームレスで迅速な運用を実現するという。

 セキュリティ運用についても、複雑化・巧妙化する不正アクセスの早期発見や、予兆の見える化を図るセキュリティ機器のマネージドサービス、不正アクセス監視などをシームレスに提供するとした。

 NTTデータでは同センターを、自社が提供する国内外のデータセンターサービスの運用集約拠点として活用していく考えだ。

ITアウトソーシング・オペレーションセンター

 また「品川データセンター」では、ベンダーに依存しない相互運用性の高いデータセンター、クラウドサービスの提供を目的としており、データセンターの仕様標準化を目指す業界団体「The Open Data Center Alliance(ODCA)」が提唱する「利用モデル」に準拠した、ベンダーフリーのサービスを提供していくとのこと。

石井 一志