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「kintone」を利用した“来店型”システム構築サービス、中小企業向けに39万円の定額で

 株式会社ジョイゾーは30日、サイボウズの業務アプリクラウド「kintone」上に、ユーザー専用の業務システムを構築するサービス「システム39(サンキュー)」を発表した。価格は39万円(税別)で、別途kintoneの利用料金が発生する。

 「システム39」は、ユーザーの要望に合わせた業務システムをサイボウズのkintone上に構築するサービス。現在、多くの中小企業がExcelで行っているような、在庫管理、売上管理、顧客管理などのシステムをkintoneで置き換える用途を主に想定している。

 特徴は、来店型、試作品は無料といった新たなビジネスモデルを採用するほか、39万円(税別)固定というわかりやすい価格で提供する点。これにより、一般的な中小企業では取り組みにくかった、専用の業務システム導入が可能になるという。

 具体的には、ユーザー企業が、サイボウズの本社12Fにある「Cybozu Cafe」に来店(予約制)し、最大4回のヒアリングをもとに、その場でkintoneを利用したシステムを構築する仕組み。初回の来店時に、要望を聞いて試作品を作成。それをユーザー企業が持ち帰ってテストし、そこで出た課題や改善点をもとに、2回目と3回目で完成品に仕上げる。

 さらに、導入後に実環境で出た問題があれば4回目の来店で修正する(30日以内)とのことで、そこまでの作業を39万円(税別)で行う。また、初回の来店と試作品の作成までは無料で行うため、作成されたシステムが自社へ適用できないのであれば、費用は発生しないフリーミアムモデルで提供するとしている。

作成するアプリの例

 なお、ジョイゾーでは2010年の創業以来、一貫してサイボウズ製品のカスタマイズや構築サービスを手がけており、kintoneでも多くの実績を持つとのこと。「システム39」では、外注業者への下請け発注をなくし、同社がすべて担当することで低コストを実現したとのことだ。なお必須ではないが、要望に応じて作成した業務システムの保守も月額3万9000円(税別)で請け負う。

石井 一志