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開発・生産4社を統合する「NECプラットフォームズ株式会社」7月設立へ

社会貢献事業を支える中核ハードウェア会社に

 NECは27日、2014年2月に決定したハードウェア開発・生産体制の強化方針に基づき、国内のものづくり拠点を再編し、7月1日付で新会社「NECプラットフォームズ株式会社」を発足すると発表した。新会社の代表取締役 執行役員社長には保坂岳深氏(現NECインフロンティア取締役 執行役員常務)が就任する予定。

 キーテレフォン・IP-PBX・POS端末などを開発・生産・販売する「NECインフロンティア」「NECインフロンティア東北」、ブロードバンドルータや車載機器などを開発・生産する「NECアクセステクニカ」、サーバー・ストレージなどを開発・生産する「NECコンピュータテクノ」の4社を統合するとともに、「NECエンベデッドプロダクツ」のテープストレージ開発・生産部門を移管する。

 この再編により、各拠点が強みを有するコンピュータ・通信・構造設計(省電力・防水・防塵など)の開発技術や、モジュール化・高密度実装・樹脂成形などの生産技術を融合・相互活用し、グローバル競争力のある製品の創出を図る。また、品質管理などのノウハウ共有や調達窓口の一元化などを通じてQCD(Quality・Cost・Delivery)の改善に取り組むという。

 新会社は従業員5100名を有す、コンピュータ機器から通信機器、端末・組み込み機器までの開発・生産を一手に担う新しいものづくり拠点となる。NECは新会社を社会ソリューション事業を軸とした成長戦略を支えるハードウェア開発・生産会社に位置づけ、ものづくり発の顧客価値創造に取り組むとのこと。

 NECグループでは「2015年中期経営計画」を基に、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として社会の課題解決に貢献する姿勢を打ち出している。

川島 弘之