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富士通、組立製造業向け生産管理ERP「glovia G2」の短期導入キット

 富士通株式会社は9日、中堅組立製造業向けの生産管理ERP「FUJITSU Enterprise Application glovia G2」(以下、glovia G2)において、機能を基本業務機能に限定するとともに、導入に必要なハードウェアやサービスと組み合わせてパッケージ化した「Easy Starter Kit」を提供すると発表した。価格は3980万円から。

 「glovia G2」は、主に中堅組立製造業を対象とした生産管理ERP。「Easy Starter Kit」では、全部で50ある「glovia G2」の業務機能から、基本となる11の業務機能に絞り込むほか、システム導入に必要なドキュメント、帳票集や画面集といったツール、サーバーや各種ソフトをセットにし、導入支援サービスとあわせて提供する。このため、従来の1/3となる最短4ヵ月で、必要最小限の業務機能を有した生産管理システムを稼働させられるという。

 また、大量生産や受注生産など、ユーザー企業の生産形態に応じて業務に必要な管理項目のみを表示する仕組みを備えているので、システム導入コストの削減や、エンドユーザー向け教育での負荷軽減、業務上の入力ミスの低減が可能になるとのこと。加えて、豊富なアドオン機能があるため、企業の成長にあわせてシステムを拡大することもできる。

 なお、導入にあたっては、ユーザー企業のデータを利用し、提供される業務フローに沿って新業務のイメージを把握する「ビジネスプロセス理解」、「glovia G2」にあわせ、システム品目・部品表・取引先などのコードを設計する「コード設計」、業務フローに沿って、システムの操作教育および業務運用テストを行う「テスト・教育」の3フェイズを設定し、それにかかわる導入支援サービスを用意することで、導入の短期化を実現している。

 なお富士通では、2016年度までに10億円の売り上げを見込んでいる。

石井 一志