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明治安田生命、営業端末として約3万台のWindows 8タブレットを導入

 富士通株式会社と日本マイクロソフト株式会社は、明治安田生命保険相互会社(以下、明治安田生命)が、営業職員向けの営業端末「マイスターモバイル」として、約3万台のWindows 8タブレットを導入すると発表した。このタブレットを活用した営業活動を、9月から順次、国内約1200カ所の拠点で展開するという。なお両社によれば、国内最大、かつ世界最大級のWindows 8タブレット導入事例になるとのこと。

 明治安田生命では、事務サービスの抜本的見直しや、顧客へ情報をわかりやすく説明する対面サービスの充実などに取り組んでおり、これを実現するためのツールとして、富士通がWindows 8タブレットを開発した。

 本体は、薄さ15mm、重さ約880gで、OSにWindows 8 Proを、液晶には広視野角の12.1型タッチパネルを採用。タッチパネルは、静電容量と電磁誘導の両方式に対応しており、指での滑らかな操作に加えて、付属の専用ペンによる手書き入力や細かい操作もサポートする。また、Windows 8のマルチタッチ操作にも対応するほか、画面上に手を置いたままでもペン入力が可能なため、自然な書き心地で電子署名を行えるという。

 通信機能は、NTTドコモのLTEサービス「Xi」に対応し、商品説明用のパンフレットや動画コンテンツをモバイル環境でもダウンロードできる。

マイスターモバイル
マイスターモバイルによる保険商品説明のイメージ

 明治安田生命ではタブレットの利点を生かして、動画を含む各種コンテンツを使った商品説明などにより、顧客とのコミュニケーションの充実を図る考え。また、高いセキュリティを確保しながら、契約に関する事務のペーパーレス化と効率化を行い、サービスの向上にリソースを一層集中して、競争力強化を図るとしている。

 セキュリティ面では、端末に内蔵されたSSDを暗号化しているが、さらに、システムセンターで顧客情報を一元管理し、「マイスターモバイル」内にデータを保持しない仕組みを採用することで、個人情報の保護を実現している。

石井 一志