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ふくおかフィナンシャルグループ、手のひら静脈認証付きタブレットを2000台導入

渉外行員の業務効率化に

 株式会社ふくおかフィナンシャルグループは、渉外活動用端末として富士通製の手のひら静脈認証センサー内蔵タブレット×2000台と、同端末から安全に行内システムを使用するための仮想デスクトップ基盤を導入した。富士通が20日、発表した。ふくおかフィナンシャルグループは傘下の福岡銀行、熊本銀行、親和銀行の渉外行員に順次端末を配布し、2014年4月より本格運用を開始する予定。

 導入したのは、第4世代Core i5プロセッサと12.5型ワイド液晶を搭載したハイスペックWindowsタブレット「FUJITSU Tablet ARROWS Tab Q704/H」。カスタマイズにより手のひら静脈認証センサーを内蔵したのが特徴で、あらかじめ生体情報を登録した利用者だけが端末を利用できる。

 バッテリー駆動時間は10時間以上。専用クレードルに接続すれば、省電力モードからCPUフル駆動モードに自動で切り替わり、帰店後はハイパフォーマンスPCとして利用できる。

ARROWS Tab Q704/H

 併せて、同端末から行内システムを安全に使用するための仮想デスクトップ基盤も構築。ローカルに情報を残さない仕組みで、紛失・盗難に備える。通信には、企業向けリモートアクセスサービス「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICS II ユニバーサルコネクト」を採用。Xi(クロッシィ)を用いた高速データ通信で、インターネットを経由しない閉域網を通じて仮想デスクトップ基盤に接続する。やり取りされるデータはすべて暗号化される。

 このほか、MDMや仮想デスクトップ基盤の運用代行サービスなども導入している。

システムイメージ

 ふくおかフィナンシャルグループは福岡銀行、熊本銀行、親和銀行の渉外行員に順次端末を配布。顧客1人ひとりのライフステージに沿った商品・サービスを、最適なタイミング・最適なチャネルで提供できる仕組みを整えることで、顧客対応時間の拡大やサービス力の強化を目指すとしている。

川島 弘之