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アライドテレシス、SD-WANルーターの1000BASE-T対応モデル「AT-ARX200S-GT」を発売
多拠点構成のエッジルーターや広帯域拠点ルーターとして運用可能
2025年5月1日 10:00
アライドテレシス株式会社は4月30日、SD-WANルーター「AT-ARX200Sシリーズ」のラインアップに、中小規模拠点向けのGigabit Ethernet(GbE)対応モデル「AT-ARX200S-GT」を追加し、同日より受注を開始したと発表した。価格は9万7900円(税込)。
AT-ARX200S-GTは、直感的に操作できるWebベースの管理機能と、さまざまなセキュリティ機能を備えたSD-WANルーター。本社と支社・工場間を結ぶ多拠点構成のエッジルーター、または支社・工場間を結ぶ広帯域拠点ルーターとして運用可能で、拠点間通信やクラウドサービス利用時の大容量通信に耐えうる性能と機能を備えているという。
セキュリティ面では、ゾーンベースで柔軟に設定できるステートフルパケットインスペクション型ファイアウォールを搭載するほか、侵入防止システム(IPS)、Webブラウザからのアクセス禁止/許可を制御するWebコントロール(オプション)などを利用可能。特定の国からのアクセス、および特定の国へのアクセスを制御するGeoIP機能にも対応し、簡易的にセキュリティの強化を行えるとした。
さらに、200種類以上のアプリケーションを識別できるアプリケーションコントロール(DPI)機能を搭載しており、必要なアプリケーションの帯域制御や優先度設定に対応する。なおオプションの拡張データベースを利用すれば、2000種類以上のアプリケーションを判別できるとのこと。
また、IPsec VPN接続を利用した仮想網で拠点間通信を安全に行うことが可能で、IKEv2を用いたよりセキュアなIPsec通信だけでなく、L2TPv3による柔軟な拠点間通信を実現できる。IPsec通信は最大500セッションまでサポートしているので、多拠点ネットワークを構築可能だ。
一方、管理面では、スイッチ製品や無線LANアクセスポイントの統合管理が可能な「Vista Manager mini」に対応。自動で接続構成図(マップ)を作成できるため、ルーター配下に接続されているスイッチや無線LANアクセスポイントを含むネットワーク構成を可視化し、有線・無線ネットワークの効率的な運用管理をサポートする。なお無線LAN管理機能「AWC」では、追加ライセンスなしで10台までのアクセスポイントを管理できるとした。
また、WebベースのGUIを備えているので、機器の設定、監視、管理が簡単に行える点も特徴で、インターネット接続やVPNを容易に設定できるほか、ダッシュボード上でトラフィックやセキュリティの状態を一元的に管理・監視できるとのこと。
インターフェイスは、WAN向けの1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1ポートと、LAN向けの1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×4ポートを搭載する。