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ユニアデックス、クラウドベースのセキュリティ基盤に仮想デスクトップ基盤を統合し運用開始

 BIPROGYグループのユニアデックス株式会社は4月30日、サイバーセキュリティ対策基盤(物理PC約2万台、モバイルデバイス約1万台)に、仮想デスクトップ基盤「Azure Virtual Desktop(AVD)」約4000台を統合し、本番運用を開始したと発表した。

 BIPROGYグループでは、デジタルワーク推進に不可欠なサイバーセキュリティ対策として、ゼロトラストモデルに基づくインフラ基盤を構築してきた。今回は、その中で作り上げてきたMicrosoft 365環境を最大限活用し、シンクライアントのAVDをあわせて「Enterprise Mobility+Security」で統合管理することによって、より先進的な運用環境を実現するという。

 具体的には、まず、Active Directory(AD)へのドメイン参加やグループポリシーの管理から、Entra ID参加、Intuneへのデバイス登録、コンプライアンスポリシーやアプリケーションをクラウドから配信する方式とすることで、管理性と柔軟性を両立している。

 また、AVDと会社のPC、BYOD(Bring Your Own Device)で利用している個人のデバイスなどを一元的に管理し、デバイスの種類に応じた適切なセキュリティルールが適用されるようにすることで、作業環境や端末に縛られることなく、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を可能にするとのこと。なお今回は、AVDにもEMSの機能であるシングルサインオン(SSO)を適用しており、一度のログインでアクセス可能となるため、利用者の利便性が向上した。

 こうして、すべてのデバイスとシステムを一元的に管理することにより、セキュリティポリシーの適用や更新、利用者の増減が容易になるほか、万一サイバー攻撃を受けた際などにも、迅速かつ柔軟にセキュリティ対策を講じられるので、リスクを最小限に抑えられる点もメリットとしている。

 一方で今回のシステムでは、高度なセキュリティ対策によって複雑化する管理・運用の負荷軽減も期待でき、情報システム部門は、自社環境のさらなる高度化に向けた検討や検証に時間を割けるようになるという。

 なおBIPROGYグループは、自社におけるこうした知見を「ハイブリッドワークプレイスサービス」「マネージド仮想デスクトップサービス『楽DaaS』」として提供し、顧客のニーズに応じた包括的なサポートを行うとのことだ。