ニュース

NTT Comとトランスコスモス、営業やバックオフィス、IT運用業務などに向けた「Digital BPO」を本格的に提供開始

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)とトランスコスモス株式会社は28日、2024年7月17日に締結した戦略的事業提携に基づき、「Digital BPO」ソリューションを本格的に提供開始したと発表した。

 NTT Comとトランスコスモスは、2024年7月に「新規ソリューションの共同開発」と「顧客への導入・運用」の領域で事業提携を締結し、非コア業務の効率化を実現するソリューションの検討と提案を進めてきた。

 今回の「Digital BPO」では、NTT Comが持つAIなどのテクノロジーと、トランスコスモスの専門人材によるオペレーションを組み合わせ、システムの導入から運用までを一気通貫で提供できるBPOサービスを、4つの領域で提供するという。

事業提携の全体像

 1つ目の「業務BPOサービス」では、DX技術を駆使することで、企業における定型化された業務における業務プロセスをデジタル化・自動化・最適化するオペレーションサービスを提供する。

 例えば、企業の営業活動や販売管理などで発生する各種帳票のエントリー作業の自動化から、独自ルールに沿った査定・評価など、後工程業務の自動化までを見据えたサービスを実現するとした。

 2つ目の「統合コンタクトセンター」は、コンタクトセンターの運営に必要なシステム構築や、COPCなどの認証に基づく高品質な運用サービスを提供するもの。クラウドPBXなどのシステム導入、オペレーターの採用・教育など幅広い支援を行うとのことだ。

 3つ目の「コーポレートバックオフィス」では、人事・経理・調達管理などの間接業務において、ペーパーレス化や自動化による効率化を推進する。また、自動化が困難な業域では、専門人材による業務支援もあわせて提供するという。

 最後の「ITアウトソーシング」は、ITインフラ、ヘルプデスク、セキュリティ対策などにかかわるIT環境を一元的に提供するメニュー。日々進化し複雑化する要件を整理し、必要なITインフラやテクノロジーの導入から、社内サポート体制の構築、SOCの運用などお客さまに必要なIT環境の企画から構築、運用までの全般を支援するとしている。

 なお、これらの業務領域でAI活用を推進するとともに、NTT Comが提供する生成AI向けのデータ構造化技術「rokadoc(ロカドック)」や、生成AI利用時のガードレール技術「chakoshi(チャコシ)」を用いることで、AIによる自動化範囲と回答精度を向上させながら、安全に運用できるDigital BPOソリューションを目指すとのことだ。