ニュース
ソリマチとソフトバンクが協業、全国の商工会と加入事業者を生成AIなどで支援
2025年3月14日 16:00
ソリマチ株式会社とソフトバンク株式会社は13日、生成AIなどを活用し、全国の商工会とそれに加入する中小企業・小規模事業者(以下、事業者)向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)支援で協業すると発表した。
ソリマチの商工会向けクラウド会計ソフトウェア「商工会クラウド」に生成AI機能を搭載。これを利用する全国1643の商工会、およびそれに加入する事業者(全国79万会員)の業務効率化を支援する。さらに、これらの商工会および事業者向けに、ソフトバンクが提供するスマートフォンやタブレットなどの端末、生成AIを中心とした各種ソリューションの販売を行い、DXの推進を支援するとした。
「商工会クラウド」の生成AI機能としては、「商工会クラウド」にソフトバンクが販売するマイクロソフトのAIサービス「Azure OpenAI Service」や、ソフトバンクの「TASUKI Annotation RAGデータ作成ツール」を組み込み、大きく2つの機能を提供する。
1つ目は、商工会が事業者向けに発行する月次報告書への、生成AIで作成する「AI診断レポート」の追加。同レポートは、事業者の会計データなどを基に、業績分析や改善提案などをまとめたもので、生成AIがレポート案を自動生成することにより、商工会職員の作業時間を削減するとした。こちらは4月からの提供を予定する。

2つ目は、記帳業務において領収書や振込明細などの書類提出の期限が迫ってきた際に、商工会職員の代わりに、生成AIが事業者へ自動でリマインドする機能。さらに、利用者向けの問い合わせ窓口にチャットボット機能を追加し、商工会職員と事業者双方の負荷軽減を図る。これらは、9月の提供開始を予定するとのこと。
また、商工会職員および事業者向けに、「商工会クラウド」が事前インストールされた、スマートフォン、タブレット、SIM搭載PCなどのデバイスを、ソリマチを通して販売する。今後はさらに、ネットワークやグループウェア、生成AI、セキュリティ、クラウド、RPAなど、ソフトバンクが提供する各種DXソリューションの販売を行い、バックオフィスも含めてワンストップで業務を支援するとした。