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アビーム、運輸・交通に加えてインフラ事業者を対象としたSAP ERPソリューション「ABCS」
2026年春の提供を目指す
2025年3月13日 15:32
アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は13日、運輸・交通業界向けに提供してきたSAP ERPソリューション「ABeam Transportation Solution」をアップデートすると発表した。最新のクラウド技術を活用し、対象となる業界を拡大した新ソリューション「ABeam Industrial Cloud Platform for Social infrastructure & Service Industry on RISE with SAP(以下、ABCS)」として、2026年春ごろより提供開始する予定。
「ABCS」は、ABeam Transportation Solutionが対象としてきた運輸・交通業界に加え、電力・ガス業界をはじめとするインフラ事業者の経営課題に対応した新機能を搭載したERPソリューション。アップデートにあたっては、インフラ業界のメンテナンス業務において重要な「設備保全管理機能(EAM:Enterprise Asset Management)」や「設備パフォーマンス管理機能(APM:Asset Performance Management)」、さらには「サプライヤ連携」「不動産管理」「新リース会計基準対応」「グループ経営管理機能」などの新機能を拡充して提供する。
また、SAPジャパンのクラウドオファリング「RISE with SAP」を採用し、SAP S/4HANAの最先端機能を最大限に活用することで、AIによる業務効率化やデータ活用の高度化を推進し、より柔軟かつ拡張性の高いERP環境の構築を可能にする点も特徴。SAPのクラウドERP「GROW with SAP」もあわせて採用することで、システムのモダナイズと軽量化を実現し、企業単体のみならず、企業グループのガバナンスの強化を支えるクラウドソリューションとして展開するとした。
アビームでは、ERPシステムとして各種機能群と融合し統合運用を可能にすることで、企業のリソース最適化だけでなく、データの一元化と高度な利活用を推進し、さらなるマネジメント力の向上と業務効率化を実現すると、新ソリューションをアピールしている。
同社では、2025年度内の開発完了を計画しており、正式版の提供開始は2026年春ごろの提供を目指す。