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NTT東日本「Multi Interconnect」とアット東京「ATBeX」が接続、アクセス回線とパブリッククラウド接続を一括提供

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)と株式会社アット東京は27日、企業や組織に対するインフラストラクチャおよびネットワークソリューションの提供に向け、データセンターおよびネットワークサービス分野での連携を開始すると発表した。

 第一弾の取り組みとして、NTT東日本が提供する「Multi Interconnect」において、アット東京の「ATBeX」との接続を3月1日に開始する。アット東京のデータセンター内に、NTT東日本のInterconnected WANの設備を収容することにより、顧客のイニシャルコスト/ランニングコスト削減と、サービス提供納期の短縮を実現するとしている。

 NTT東日本は、地域循環型社会の共創を目指した「REIWAプロジェクト」を推進しており、プロジェクトを構成する「REIWAアクセス」において、多様なアクセス回線およびパブリッククラウドをはじめとした各種ネットワークへの接続を可能にするサービス「Multi Interconnect」を提供している。

 アット東京は、東京、大阪、福岡など日本全国13カ所でデータセンターを運用し、世界最高水準のデータセンターサービスを提供している。アット東京のネットワークプラットフォームサービス「ATBeX」は、AWS、Google Cloud、Microsoft Azureなどパブリッククラウドプロバイダーとの直接接続、サービスプロバイダーと接続できる。

 取り組みにおいては、顧客のDXに貢献するため、両社のリソースとノウハウを組み合わせ、Multi Interconnectにおけるパブリッククラウド/データセンター間の接続を提供する。

 Multi Interconnectの接続機能のひとつで、連携するエクスチェンジサービス事業者を通じた、パブリッククラウドや連携するエクスチェンジサービス事業者のデータセンターへの接続を実現する「クラウドインターコネクション」と、ATBeXを接続する。これにより、NTT東日本ネットワークを利用する顧客は、パブリッククラウドへの柔軟な接続や、ATBeXを利用する顧客との柔軟なデータセンター間接続が可能になり、利便性向上を推進できる。

 また、アット東京のデータセンター内に、NTT東日本のInterconnected WANの設備を収容することにより、Interconnected WANの回線を短納期の提供が可能になる。

 これまで、パブリッククラウドへの閉域接続をする場合には、1)顧客拠点アクセス回線、2)データセンター引き込み用回線、3)パブリッククラウド接続サービス――を契約する必要があった。クラウドインターコネクションでは、データセンター引き込み用回線の契約が不要となり、顧客のコスト削減に寄与する。

 アット東京のATBeXとの接続を行うことにより、顧客の選択可能なエクスチェンジサービスが増えることで、顧客のニーズに合わせたパブリッククラウド、データセンターへの接続が可能となる。

 また、これまでは、アット東京のデータセンター内で新規回線を敷設する場合、現地調査やデータセンター内工事の必要があった。連携により、アット東京のデータセンター内に設置したNTT東日本の設備を活用することで、開通期間を短縮する。

 NTT東日本とアット東京は連携を強化し、今後も両社のシステム間連携などを進めることで、顧客の利便性を向上させ、ビジネスの加速を支援するとしている。