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日立ヴァンタラ、オンプレミスとクラウドのデータ管理を一元化する「VSP One」にファイルストレージ「VSP One File」を追加
2025年2月26日 10:00
日立ヴァンタラ株式会社は25日、ファイルストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform One File(以下、VSP One File)」を販売開始した。オンプレミスとクラウド上のデータ管理を一元化するデータプラットフォーム「Hitachi Virtual Storage Platform One(以下、VSP One)」の拡充により、散在するあらゆる形式の企業データの集約・統合が可能になるとしている。
日立ヴァンタラでは、VSP One Fileは同社の技術力を結集し、先行して海外の幅広いエンタープライズシステムでデータ統合の実績を重ねてきたと説明。安定した高速レスポンスが可能なことから、複数ファイルサーバーのデータ集約や増加する大量データアクセスにも対応できるため、データ活用や運用の効率化を実現できるとしている。
VSP One Fileは、ファイルアクセス専用のハードウェアによるデータ処理で、安定かつ高速なレスポンスを実現できるため、業務や部署ごとに散在する膨大なファイルデータを集約し、シンプルな運用を実現できる。これにより、データ管理にかかる時間と労力の大幅な節約と、システム間での空き容量の効率的な利用が可能となり、企業の生産性向上に寄与する。
また、データ量や利用ユーザー数の増加に応じた、最小限のハードウェア追加により、柔軟な容量やパフォーマンスの拡張が可能。さらに、使用頻度の低いデータをパブリッククラウドへ移動させ、データの保持にかかるストレージメディアコストを削減できる。
最大1024世代のスナップショット機能により、高頻度かつ長期間のバックアップ取得を実現。スナップショットは、リストア時間がわずか数秒で済むため、サイバー攻撃時のダウンタイムを最小限に抑えられることに加えて、ストレージ管理者でも変更や削除ができないため、ビジネスの継続性を確保できる。
また、データ暗号化などVSP One Blockで実績のあるエンタープライズクラスのセキュリティ機能の活用も可能。さらに今後、業界トップクラスのデータ保護技術を持つCohesityやVeeam Softwareと連携することで、企業の大切な資産であるデータを堅ろうに保護する。
高い削減率のデータ圧縮機能と重複排除機能を活用することで、性能を維持しながら平均75%のデータ削減率を実現。膨大なデータの保持にかかるストレージメディアを大幅に削減し、省電力化が可能なため、データ活用の加速と同時に環境への配慮も実現する。また、ストレージの筐体前面部カバーであるベゼルに再生プラスチックを40%使用しており、省資源化への取り組みも進めている。
VSP One Fileの価格は個別見積もり。