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ソフトバンク、資料作成業務を効率化する生成AIサービス「satto workspace」を来春提供

 ソフトバンク株式会社は16日、資料作成業務を支援するエンタープライズ向け生成AIサービス「satto workspace」を開発し、2026年春をめどに提供開始すると発表した。

 satto workspaceは、ユーザーがチャット形式で要件や構想の要点を入力するだけで、AIが内容を解釈して、提案資料や企画書などのプレゼンテーション資料を自動生成するサービス。入力された内容に応じて、連携している社内データやインターネット上の情報の中から必要な情報を取得し、テーマや目的に沿った構成や表現に整えたスライドを短時間で作成する。

 テキストや画像の配置、デザインなどの資料の骨格はAIが生成するため、ユーザーは資料を磨き上げることに集中できる。さらに「このセクションをより簡潔に」と各スライド内でAIに指示することで、対象のスライドを効率的に洗練できるほか、全体を洗練させたい場合もチャットで簡単に修正を指示でき、質の高いスライドを短時間で作成できる。

 社内に蓄積された大量かつ複雑なファイルや、インターネット上の最新情報から必要な情報を引き出せるRAG(Retrieval-Augmented Generation)技術を搭載しているため、あいまいな質問でも必要な情報を効率よく抽出し、資料を作成するための検索時間を短縮できる。

 ソフトバンクが2025年3月に実施した社員アンケートでは、資料作成に1日当たり1時間以上を費やす人は72.4%で、多くの時間が費やされているという。satto workspaceは、AIチャットに入力するだけで、業務でそのまま使える資料がすぐに作成されるため、日々の業務負担を大幅に削減し、生産性向上への貢献が期待されるとしている。