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チェック・ポイント、AIにより統合セキュリティ管理を強化する「Infinity Platform」の新機能を発表
2025年2月17日 08:30
米Check Point Software Technologies(以下、チェック・ポイント)は現地時間4日、AIにより統合セキュリティ管理を強化する、Infinity Platformの新機能を発表した。これにより、ゼロトラストの加速と脅威対策の強化、複雑性の軽減に加え、セキュリティ運用の簡素化が実現するとしている。
チェック・ポイントでは、AIとアイデンティティ認識を活用することで、管理者はより効果的かつきめ細かなセキュリティポリシーを導入でき、許可されたユーザーのみが重要なリソースにアクセスできることを確認できると説明。ポリシーの可視化と分析を環境全体にわたって一元化することで、セキュリティチームはサイバーセキュリティ衛生とコンプライアンスを維持できるとしている。
Quantum Policy Insightsは、既存のポリシーを分析し、セキュリティ体制を改善するためのポリシー変更を推奨。過度に寛容なアクセスや相反するポリシーを排除することでゼロトラストを実現する。
Quantum Policy Auditorは、企業のセキュリティガイドラインとの整合性を確保し、ポリシー可視化UIを使用して、組織のガイドラインに違反するポリシーを特定。数千ものルールを数秒で分析し、複雑なポリシー/ルールをビジネスレベルの強力な視覚的インサイトに統合することで、セキュリティチームや監査チームが数週間を要する煩雑な作業を削減する。
Infinity Identityは、Infinity Platform全体にわたりIDを一元管理するクラウドサービスで、サードパーティーのIDプロバイダーとシームレスに統合。Microsoft Defender、Microsoft Intune、Harmony Endpointなど、新しいIDソースのサポートを追加する。
また、協働的な脅威対策として、AIは組織が複数の実施ポイントにまたがる脅威をリアルタイムで特定してブロックできるよう支援し、人為的なミスの排除と、修復に要する時間の短縮に役立つとしている。
Infinity Playblocksは、Infinity Platformとサードパーティー製品にまたがるセキュリティの自動化とオーケストレーションを提供。サイロ化されたセキュリティソリューションの届く範囲を拡大し、企業全体にわたる攻撃を阻止する。脅威対策、自動修復、レポートなど、即座に活用できるプレイブックを100種以上用意。自然言語生成AIを使用したカスタムプレイブックを、企業が容易に作成できるよう支援する。
運用の簡素化に向けては、AIベースのインサイトにより、煩雑でミスの発生しやすい作業を最小限に抑え、セキュリティスタック全体の運用を合理化できると説明。それにより、ゼロトラストの改善とライフサイクル管理の向上、インフラのダウンタイムの減少を実現するとしている。
Infinity AIOpsは、AIエージェントがゲートウェイをプロアクティブに監視し、障害を事前に予測・軽減。CPUやメモリ使用率など、セキュリティインフラの健全性に対する監視をリアルタイムで提供する。
Infinity AI Copilotは、組織のポリシー、アクセスのルール、オブジェクト、ログに加え、すべての製品ドキュメントまで把握する、チャットベースの生成AIアシスタントで、セキュリティ管理者、IT部門、セキュリティ運用チームに対し、コンテキストに沿った包括的な回答を提供し、セキュリティ管理の迅速化と、インシデントの緩和および対応の改善を実現。Infinity Platform全体にわたる自動化とコラボレーションのための、パワフルかつ時間節約型のエントリーポイントとなるとしている。