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日立システムズとサイバーソリューションズが協業、セキュリティサービス事業の拡大図る

中小企業や自治体に向けたセキュリティサービスを展開

 株式会社日立システムズとサイバーソリューションズ株式会社は27日、資本業務提携を開始したと発表した。セキュリティサービス領域において両社の製品・サービスや技術・ノウハウを融合し、それぞれの市場競争力を高めることが目的としている。

 日立システムズでは2024年3月に、マネージドサービスのサービス体系を「Hitachi Systems Managed Services」として再整理。導入支援のみならず、導入後の運用や監視、保守といったマネージドサービスを含めて、トータルでサービスを提供している。

 また、同サービスを構成するサイバーセキュリティソリューション「SHIELD」についても、顧客の業務視点での体系化を実施。平時から有事までのセキュリティ対応業務全般に対し、コンサルティングから導入支援、監視運用まで網羅的にサービスを提供することにより、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現をサポートしているとのこと。

 一方のメール/セキュリティの専門会社であるサイバーソリューションズは、国内を中心にメールシステム、サイバーセキュリティサービスを中心としたサービスを提供・運用しているほか、セキュリティインシデントの予防から対応までのサービスを提供しているInternet Secure Services株式会社を、子会社として有している。

 両社による今回の協業では、メールセキュリティサービスの拡販や、製品やサービスの共同開発に取り組むとした。特に、インシデントの検知・対応・復旧や、代表的なランサムウェアの感染経路の一つであるメールに関する対応などにおいて、コンサルティングから運用まで、顧客企業のセキュリティマネジメントをトータルに支援し、両社のセキュリティサービス事業拡大を図るとしている。

 また、日立システムズからサイバーソリューションズへの出資を行うとともに、両社間でナレッジの共有や人財交流などを進める考えで、両社の技術・ノウハウを生かし、中堅・中小企業や自治体に向けたセキュリティサービスの展開を強化するとしている。