NTTデータ北海道とServiceNow Japan、藤沢市が進める「デジタル市役所」の公共施設予約システムにNow Platformを活用

　株式会社NTTデータ北海道とServiceNow Japan合同会社は7日、藤沢市が進めるデジタル市役所の重要サービスの1つである「公共施設予約システム」に、ServiceNowが提供するプラットフォーム（Now Platform）を採用し、新システムとして2025年1月から稼働を開始すると発表した。

　自治体の公共施設に関わるサービスとして、全国で初めて、「利用者登録および施設予約のオンライン化」「施設利用料支払いのキャッシュレス化」「1つのIDで全ての施設の予約が可能」「電子キーボックス導入による施錠管理の効率化」のすべてを実現した。また、自治体の公共施設予約システムにNow Platformを活用した、全国初の事例になるという。

　藤沢市では、「無駄な来庁をしない（どこでも）」「市民一人ひとりのニーズに合わせた情報を配信する（ピッタリ）」「手続きが一度ですむ（簡単）」を基本コンセプトとした、デジタル市役所の実現に向けた取組を進めている。このデジタル市役所の初年度、DX体感元年に期待されるサービスの1つとして、公共施設予約サービスが位置付けられている。

　これまで、藤沢市においては、公共施設予約システムを導入していたが、スポーツ施設、公民館施設、会議室、労働会館施設のそれぞれで利用者ID取得が必要で、市内41カ所に設置されている地域市民の家においては、それぞれの地域市民の家で運用が異なり、紙による予約対応が中心となっていた。

　また、窓口での利用者登録、料金の支払いについては窓口現金払いのうえ、施設により支払期日がばらばらで、利用日前に窓口に出向き、支払いをしなければいけないなど、住民および行政職員の双方の負担になっていた。

　ServiceNow JapanとNTTデータ北海道は、これらの課題を解決した上で、全国で初めて、インテリジェントプラットフォームであるServiceNowを活用した公共施設予約サービスを提供する。これにより、行政職員によるサービス改善などを実現するとともに、藤沢市のデジタル市役所の推進に貢献し、住民の生活をより便利に、これまでにない唯一無二のサービスの利用体験を提供するとしている。

　サービスは、マイナンバーカード対応、キャッシュレス対応、スマートロック／キーボックス対応、多言語対応、備品予約まで、すべてを備えたインテリジェントプラットフォームを活用した、クラウド型の公共施設予約システムとして提供する。利用日まで施設に行かずに、フルオンラインで完結する機能に対応したサービスで、公共施設利用者および施設管理者双方の利便性を高める。

　xID株式会社が提供するデジタルIDアプリ「xIDアプリ」によるマイナンバーカードを活用した本人確認機能との連携や、無人で鍵の受け渡しができるキーボックス、鍵管理が不要になるスマートロックとの連携、使いやすさの追求、クレジットカードやPayPayなどのコード支払いなどオンライン決済サービスとの連携、増加する外国人利用者への対応としてサービスの多言語対応を実現する。

　また、直観的な操作を実現するユーザーフレンドリーなデザインで、システムによる一気通貫の公共施設予約管理（抽選、室場・備品予約、還付、料金計算対応など）を可能としているという。