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AI-OCRクラウド「AIRead on Cloud Ver. 2.3.0」、生成AIによる非定型帳票の読み取り機能を強化

アライズイノベーションが提供

 アライズイノベーション株式会社は24日、クラウド型AI-OCRサービス「AIRead on Cloud」の新版として、生成AI活用機能を強化した「同 Ver. 2.3.0」を提供開始すると発表した。

 AIRead on Cloudは、同社のAI-OCRである「AIRead」をSaaS型で利用可能なサービス。手書き・活字、定型・非定型など、さまざまな種類の帳票をデータ化でき、フリーピッチの手書き文字、チェックマーク、丸囲み、バーコードなどの読み取りにも対応する。また、読み取りたい帳票の定義作成などを利用者が自由に行えるのも特徴で、定型・非定型の帳票定義の作成、プレビュー(読み取り結果の確認・編集)ツールが提供されている。

 今回の新版では、手書き・活字、定型・非定型を問わず、帳票内で同じ意味合いの項目が存在すれば、文字の場所や表記が異なっていても、取得したい項目を日本語で指示するだけで、事前の学習をすることなくデータ化できるようになった。従来の非定型読み取り機能と比べ、より直感的な設定を行うことができるため、これまでのAIRead on Cloudでは難易度が高かった、非定型帳票の設定とデータ化業務が効率化されるとのこと。

 なお利用にあたっては、まず、どの項目をどのような条件でデータ化したいかの指示を、項目ごとに設定する。日本語の文章のみで設定できるので、従来のような座標・ルール指定といった専門的な知識は必要ない。

 次に、使用するモデルに「生成AI」を指定して帳票をアップロードすると、登録された設定情報の中から、生成AIがその帳票に最も適した設定を自動で判断し、データ化を行ってくれる。帳票データは、紙をスキャンした画像データのほか、スマートフォン等で撮影した写真や、Web等から取得したPDFファイルなど、さまざまな形式に対応するとした。

【領収書】と自動で判断されて読み取られた結果の例。写真の領収書(タクシーのレシート)
横長の領収書(飲食店の領収書)

 価格(税込)は従来と同様で、月間100枚までの「Sコース」で月額1万3200円、月間500枚までの「Mコース」で月額3万9600円、月間1000枚までの「Lコース」で月額6万6000円、それ以上の場合は個別見積もり。いずれのコースも、別途、初期費用22万円/式がかかる。