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アライズイノベーション、文字学習機能を強化したAI-OCR「AIRead Ver. 3.2」

 鈴与グループのアライズイノベーション株式会社は14日、AI-OCRソリューション「AIRead」の新版「同 Ver. 3.2」を、12月15日より販売開始すると発表した。文字学習機能が強化されており、利用企業の環境における、継続的な識字率向上が見込めるという。

 AIReadは、CNN(Convolutional Neural Network)やLSTM(Long Short Term Memory)などのディープラーニング(深層学習)を活用して、文字を認識・データ化するOCRソリューション。手書き・活字文字、定型・非定型書類のデータ化が可能で、学習機能も備えている。またオンプレミス(スタンドアロン型、サーバー型)、クラウド(SaaS型、LGWAN-ASP型)など、さまざまな形態で利用可能な点も特徴だ。

 今回の新版では文字学習機能が強化され、オンプレミス環境でAI-OCR用の教師データを自動作成可能となった。AIReadにてOCRを実行すると、オンプレミス環境下に読み取り結果が出力されるので、誤読のあった個所を修正・保存することで、修正の都度、オンプレミス環境に教師データが蓄積されていく。

 利用企業が、そうして蓄積された教師データと正解データを用いて追加学習を実行し、学習後に作成されたモデル(AIエンジン)を更新すれば、識字率の向上が期待できるとした。

 なお、今回のバージョンでは「手書き数値」が教師データ自動作成の対象となり、今後、ほかの文字にも順次対応する予定。