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インテックの認証サービス「ID認証サービス(認人)」、クラウドサービスとID情報を自動同期する新機能を提供

 株式会社インテックは17日、複数クラウドサービスのID認証を一括で管理できるクラウド型の認証基盤「ID認証サービス(認人)」に、クラウドサービスのID情報をデータ同期するプロビジョニング機能を追加すると発表した。2025年1月から提供を開始する。

 「ID認証サービス(認人)」には、複数のクラウドサービスにまたがる煩雑なIDや認証管理を統合できるクラウド型の認証サービス。ワンタイムパスワードや証明書などを用いて認証セキュリティを強化する多要素認証(MFA)、一度の認証で複数のクラウドサービスを利用できるようにするSSO(シングルサインオン)など、認証に関わるセキュリティや利便性を向上させるさまざまな機能を備えている。

 今回提供開始するプロビジョニング機能は、管理者による「ID認証サービス(認人)」ユーザー情報への操作内容を、連携先のクラウドサービス内のID情報にデータ同期する機能。「ID認証サービス(認人)」とクラウドサービスのIDライフサイクルを統一することで、ユーザーの削除漏れによるセキュリティ事故の防止や、ユーザーの追加漏れによる利便性の低下を防げるという。

 ID情報のデータ同期には、標準プロトコルであるSCIM(System for Cross-domain Identity Management)を利用。さらにAPI連携機能を使うことで、一部のSaaSに対しては、ライセンス登録などのIDに関連しない情報の操作も可能になるとした。なお、データ連携方式の拡充については、利用企業の要望をもとにさらに拡張していく予定だ。

 また「ID認証サービス(認人)」では、AD(Active Directory)連携オプションや、今後追加予定のCSV連携オプションなど、人事システムなどで管理しているユーザー情報を源泉として、「ID認証サービス(認人)」のユーザー登録を自動同期する機能も提供されている。これにより、社内にある既存のユーザーデータを用いた「ID認証サービス(認人)」のユーザー登録から、クラウドサービスへのID同期までを一気通貫で実施でき、より利便性が向上するとのこと。