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スカイコム、Linux用PDF開発ツールキットが電子文書の長期保存を目的とした「PDF/A」に対応

「SkyPDF Tools SDK IV for Linux」新版を提供

 株式会社スカイコムは24日、Linux環境で構築したシステムやアプリケーションに、同社のPDF技術を導入できるようにするソフトウェア開発キット「SkyPDF Tools SDK IV for Linux」をマイナーバージョンアップし、同日より販売開始すると発表した。電子文書の長期保存を目的とした国際規格「PDF/A」への対応などが行われている。

 SkyPDF Tools SDK IV for Linuxは、Linux環境で稼働するシステムやアプリケーションに組み込むことで、PDFドキュメントコントロールを可能とするソフトウェア開発キット(SDK)。

 今回のバージョンアップでは、電子文書の長期保存を目的とした国際規格(ISO19005)のPDF/Aに対応し、PDF/A-1、PDF/A-2、PDF/A-3、PDF/A-4すべての規格へのPDF変換が可能になった。

 なおPDF/Aは、長期保存でも環境に依存せず常に正しい表示になるよう、フォントの埋め込みや暗号化の禁止など、必須・制限・禁止する項目を定めたもので、上記の複数種類の規格が存在するが、2024年8月現在現在では、最新の規格であるPDF/A-4に対応しているのは、国内ではスカイコムのSkyPDF製品だけとのこと。

 また、民間事業者が発行する電子証明書に加え、法務局が発行する商業登記電子証明書を用いた電子署名の付与・検証が可能になった。

 さらに、指定したPDFファイルに画像を挿入する機能が追加されたほか、指定したPDFファイル内のフォームフィールドを、コンテンツに変更する機能も追加された。後者では、フォームフィールド内のデータをテキストや画像として同位置に埋め込めるが、テキストにはフォントを埋め込めるため、閲覧時の文字化けを防げるとのことだ。