ニュース

サイバートラストとスカイコム、「iTrust」と「SkyPDF」のサービス連携によりクラウド上で電子文書の真正性確保と発行元証明するeシールを付与

 サイバートラスト株式会社と株式会社スカイコムは5日、デジタルトランスフォーメーション(DX)におけるビジネスプロセスのデジタル化を促進する、サイバートラストのトラストサービス 「iTrust」シリーズの「iTrust リモート署名サービス」と、スカイコムが提供する「SkyPDF」シリーズのWindows用PDF開発ツールキット「SkyPDF Tools SDK Ⅲ」がサービス連携したと発表した。

 電子文書の長期間にわたる真正性を確保するため、長期署名に対応したiTrust リモート署名サービスとSkyPDF Tools SDK Ⅲがサービス連携することにより、企業や組織が発行する各種電子文書にeシールを付与し、真正性ならびに発行元証明が可能で、電子取引や文書電子化における電子データの改ざん、ねつ造などの防止と電子文書の長期保存を支援する。

 iTrust リモート署名サービスは、企業・組織などの利用者の署名鍵を、サイバートラストが運用する電子認証センター設備内のHSM(Hardware Security Module)で安全に保護し、厳格なアクセス管理により登録されている担当者のみが電子文書にeシールを付与できるサービス。JIPDECの厳格な基準に基づく審査が実施され、厳格な規程をもって運用されているサービスとして、国内で初めて「JIPDEC トラステッド・サービス登録(リモート署名/電子契約)」を取得しており、より安心なリモート署名を可能にする。

 iTrust 電子署名用証明書は、国際的な電子認証局の監査規格であるWebTrust for CA監査に合格し、アドビシステムズ株式会社の認定するルート証明書リスト(AATL)に対応しているため、企業・組織が発行する電子文書において、Adobe AcrobatやAcrobat Readerなどで「有効な電子署名」として信頼性を視覚的に確認可能になる。また、eシールに関わる認証局の登録基準を満たした「JIPDEC トラステッド・サービス登録(認証局)」を取得した認証局より発行するeシール用証明書を電子文書に付与することで、発行元の組織から発行されたことの証明と真正性の確保が可能になり、安心・安全なデジタル社会の実現を支援する。

 SkyPDF Tools SDK Ⅲは、スカイコムが開発提供してきたPDF技術(PDFファイルの表示・編集・印刷などの機能)を取り入れて、独自のシステムやアプリケーションに組み込むことができるソフトウェア開発キット。スカイコムでは、PDFファイルの長期保存を目的としたISO規格であるPDF/Aの、最新規格「PDF/A-4」に対応した「SkyPDFシリーズ」を提供している。PDF/AはPDFファイル(電子文書)の長期保存を目的とした国際標準規格(ISO19005)で、日本国内でPDF/A-4に対応しているのはSkyPDFシリーズのみ(2023年8月現在)となっているという。

 サイバートラストとスカイコムは、両社が持つ電子認証サービス、電子文書の安全・安心な長期保存を可能にする運用実績と技術力を生かし、企業や組織が発行する各種電子文書の真正性と発行元証明、改ざん防止を支援するとしている。