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SBT、生成AIサービス「dailyAI」でSharePoint Onlineとの連携により社内データを生成AIに活用できる機能を提供

 SBテクノロジー株式会社(以下、SBT)は20日、同社の生成AIサービス「dailyAI」が、マイクロソフト株式会社の提供するクラウドストレージサービス「SharePoint Online」と連携し、自社内のデータを生成AIに活用できる「社内ファイル」機能を提供開始したと発表した。

 「社内ファイル」機能は、社内規定や企画書といった、社外秘情報を含む社内のデータに対して、セキュアな環境で生成AIとの対話を実現する。これにより、膨大な社内データの中から必要な情報へ迅速にアクセスできるようになり、検索効率化やヘルプデスクの負荷軽減などに役立つ。

 顧客環境のSharePoint Onlineに、dailyAI専用のデータ格納場所を用意することで、社内データを利用した生成AIとの対話が可能。顧客環境のSharePoint Onlineと連携するため、すでにSharePoint Onlineを利用する顧客にとってはデータを二重管理する手間がなく、簡単に導入できる。格納するデータは、最大10個までインデックス(分類)が可能で、検索対象となるインデックスを指定することで、より精度の高い検索結果を導き出す。対応するデータは、Word、PPT、Excel、CSV、TXT、PDF。

 さまざまな業務に対応する、100種類以上の目的別プロンプトテンプレートを用意しており、必要なプロンプトテンプレートを選択するだけで、即座に生成AIとの対話を開始できる。日々のメールや提案資料、広告などの文章生成や校正に加えて、自身のアイデアをブラッシュアップするために、壁打ちやディベート相手としても活用できる。このほか、自身で作ったプロンプトをお気に入り登録することも可能で、各種業務の生産性向上を支援する。

 生成AIへの質問に対する回答と合わせて、RAG(検索拡張生成)により、SharePoint Onlineに格納された膨大な社内データの中から、回答と関連性の高いファイルデータを複数参照できるようにしている。さらには、ユーザーの質問を自動解析し、より検索にヒットさせるためのクエリ拡張、検索結果のリランキング(再順位付け)などのさまざまなビジネスロジックの組み合わせにより、回答精度の向上を実現している。

 SBTでは、「社内ファイル」機能の提供に合わせて、dailyAIのサービスラインアップをliteプランとstandardプランにリニューアルし、最新モデルである「GPT-4o mini」に対応した。

 liteプランは、すでに提供している生成AIとの「ダイレクトトーク」機能、特定のファイルに対して生成AIを利用できる「アップロードファイル」機能を利用できる。standardプランではさらに「社内ファイル」機能を利用できる。

 dailyAIの価格(税別)は、liteプランが月額10万円、standardプランが月額18万円。SBTでは今後、SharePoint Onlineに加えて、他のクラウドストレージサービスとの連携を増やしていく予定。