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インフォコムの文書管理システム「MyQuick」、ChatGPTとの連携が可能な新版を2025年1月に提供

管理台帳の自動作成、文書間のテキスト差分抽出などに対応

 インフォコム株式会社は19日、文書管理システム「MyQuick(マイクイック)」の新版として、ChatGPTとの連携が可能な「同 v9.1」を2025年1月より提供開始すると発表した。

 MyQuickは、社内の契約書や取引証憑等を一元管理する文書管理システム。高速検索、アクセス管理、更新漏れ防止のアラート機能、電子契約連携、タイムスタンプ連携など、文書の統制を行うためのさまざまな仕組みを備えているという。またラインアップとしては、オンプレミス版に加えて、クラウド版である「MyQuickクラウド」も提供されている。

 今回の新版では、利用者からの要望が特に多かった文書登録時の入力の手間を軽減するため、ChatGPTと連携した3つのオプション機能を提供開始する。

 1つ目は、ChatGPTを活用して文書から管理項目の情報を抽出し、自動で管理台帳を作成する「台帳作成の自動化」機能。ChatGPTの解析能力により、非定形の文書でも精度の高い情報が抽出できるようになるとのことで、インフォコムでは、システム導入・移行時や、事業拡大、上場時など、まとめて多数の文書を登録する際に、大幅な工数削減が見込めるとしている。

ChatGPT連携による台帳作成の自動化イメージ

 2つ目の新機能は、「検索キーワードの補正・拡張」。文書内のキーワードを検索する際、検索キーワードの誤字修正や類義語抽出を行うことで、検索のやり直しなどの手間を減らせるとのこと。

 また3つ目の「テキスト差分抽出」機能では、指定した2つの文書間でのテキスト情報の差分や、1つ前の版のテキスト情報との差分を、自動で抽出できるようになる。この機能を利用すれば、時間をかけて確認する必要がある、契約書のひな形と実際に締結した契約書間での差異確認などを、簡単に行えるとのことだ。