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エフサステクノロジーズとサイバートラスト、AlmaLinuxを利用したシステムの長期運用実現に向け協業

 エフサステクノロジーズ株式会社とサイバートラスト株式会社は18日、日本国内企業におけるLinux OSを利用したシステムの、セキュアで安定した長期運用を実現するために、協業すると発表した。協業により、エフサステクノロジーズが提供するPCサーバー「PRIMERGY」の保守サービスと、AlmaLinux OS(以下、AlmaLinux)における技術支援を包括的に提供するワンストップサポートを、9月27日に提供開始する。

 AlmaLinuxは、CentOS Linux(以下、CentOS)のメンテナンス更新終了後に、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換OSとして注目されているLinux OS。非営利団体のThe AlmaLinux OS Foundationが運営するコミュニティを主体に、サイバートラストやCloudLinuxなどの企業がスポンサーとして参画し、中立かつ継続的な開発を実現している。

 エフサステクノロジーズは、Linuxビジネスを開始して以来、20年以上にわたってミッションクリティカル領域に求められる機能開発やサポート/サービスを提供している。日本国内で250人を超える専任技術者がLinuxの開発・サポートに携わっており、社会基盤システムや金融機関などを中心に年間6000システムを超える日本の重要インフラを支えている。

 一方、サイバートラストは、日本国内でLinuxディストリビューションベンダーとして20年以上にわたって国産Linux OS「MIRACLE LINUX」の開発・提供を行っており、産業機器や通信キャリア、社会インフラをはじめとするさまざまな用途での導入実績がある。2023年5月からは、The AlmaLinux OS Foundationに日本企業で初めてプラチナスポンサーとして参画し、コミュニティメンバーと協働してAlmaLinuxの共同開発を行っている。

 新たに提供するワンストップサポートは、PRIMERGYとAlmaLinuxの問い合わせをエフサステクノロジーズで統一して受付し、両社が連携して問題解決に取り込むことで、ハードウェアとOS間の問題切り分けにかかる顧客負担を軽減する。また、ハードウェアからOSまで、日本国内で完結するサービスを提供することにより、ITインフラの長期にわたる安定運用を実現する。

 両社は今後も連携を強化し、ワンストップサポートに加え、社会インフラを支える重要なシステムに最適なAlmaLinuxのマイナーバージョンに対して、最大10年のセキュリティ修正を提供する長期サポートを展開する予定としている。