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キヤノンITSとセゾンテクノロジーが協業、EDIデータと基幹システム間のシームレスな連携を実現

クラウドEDIサービス「EDI-Master Cloud」とiPaaS「HULFT Square」を活用

「EDI-Master Cloud」と「HULFT Square」の連携概要図

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)と株式会社セゾンテクノロジーは5日、キヤノンITSのクラウドEDIサービス「EDI-Master Cloud」と、セゾンテクノロジーのクラウド型データ連携プラットフォーム「HULFT Square」の連携ソリューションを提供開始すると発表した。EDIデータと基幹システム間のシームレスな連携を実現するという。

 EDI-Master Cloudは、マイクロサービスアーキテクチャや、オートスケーリング、コンテナ技術など、クラウドに最適な技術の活用により、高い可用性や耐障害性、スケーラビリティを備えた、クラウドネイティブなEDIサービス。

 一方のHULFT Squareは、「データ活用するためのデータ準備」や「業務システムをつなぐデータ連携」を支援する、日本発のiPaaS(Integration Platform as a Service)。オンプレミス・クラウド・SaaSなどの環境に分散して管理されている多様なデータを、業務システム間、業種、国・地域をまたいで連携できるようにしている。

 今回発表した連携ソリューションでは、こうした特徴を持つEDI-Master CloudとHULFT Squareの連携を実現するアプリケーションテンプレートを、HULFT Square上で無償提供する。EDI-Master Cloudを企業間の商取引における電子データ交換のB2Bインターフェイスとして利用するとともに、授受したEDIデータの社内外システムとの連携をHULFT Squareが担うことで、社内/社外との電子データ交換だけでなく、企業社内の既存システムや各種SaaSとの連携基盤を構築可能になるとした。

 具体的には、EDI-Master Cloudで受信したEDIデータをHULFT Square経由で基幹システムと連携したり、基幹システムのEDIデータをアプリケーションテンプレートで連携し取引先へEDIデータを送信したり、基幹システムとファイル転送ソフトウェア「HULFT」を連携させてEDI-Master CloudでEDIデータを送受信したり、といったことができるようになる。

 さらに、送受信するEDIデータに対して、HULFT Squareでフォーマットの「整形/加工/変換/突合」(ETL:Extract Transform Load機能)を行えるようになるほか、必要に応じて、HULFT Squareからクラウドストレージへデータを保管/保存し、データをバックアップするといったことも行えるとしている。

 なおキヤノンITSは今回、セゾンテクノロジーとHULFT Squareの販売代理店契約を締結。キヤノンITSがEDI-Master Cloudのサービスと組み合わせてHULFT Squareを提供することも可能になったとのことだ。