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セゾンテクノロジー、iPaaS「HULFT Square」のアップデートでSFTPサービスやトリガー機能などを追加
2024年6月12日 06:30
株式会社セゾンテクノロジー(旧社名:株式会社セゾン情報システムズ)は11日、クラウド型データ連携プラットフォーム(iPaaS)「HULFT Square」のアップデート(同 No.2024.1)を提供開始したと発表した。
HULFT Squareは、「データ活用するためのデータ準備」や「業務システムをつなぐデータ連携」を支援する、日本発のiPaaS(Integration Platform as a Service)。オンプレミス・クラウド・SaaSなどの環境に分散して管理されている多様なデータを、業務システム間、業種、国・地域をまたいで連携できるようにしているという。
このHULFT Squareでは、ワークフローやスクリプトをパッケージ化して1つのアプリケーションとして扱い、可搬性を高めてテンプレートとして利用できるようにしている。今回はこのアプリケーション機能が強化されており、これまでのスケジュール ジョブに加え、ファイル イベント ジョブやREST APIジョブなどのトリガー条件の作成に対応した。さらに、複数のトリガー条件を組み合わせて実行するアプリケーションの作成にも対応した(REST APIジョブの複数トリガー条件対応は今後のリリースで追加予定)とのこと。
こうしたアップデートにより、例えばファイル イベント ジョブをトリガー条件とする随時処理と、スケジュール ジョブをトリガー条件とするバッチ処理をひとつのアプリケーションのテンプレートとして配布できるため、より広範な業務の効率化が可能になるとしている。
また、HULFT Squareプラットフォーム上でSFTPサーバーの利用が可能になった。HULFT Square内の「App Square」から利用企業自身の環境にインストールし、契約のリソース範囲内からCPUとメモリを割り当て実行する仕組みだ。このSFTPサービスを利用すると、外部からHULFT Squareへのファイル転送をSFTP通信で受信可能になる。受信したファイルはHULFT Squareストレージに格納されるため、ファイル イベント ジョブを用いて、ファイル受信をトリガーとするスクリプト実行も可能とのこと。
なおSFTPサービスは、HULFT Squareプラットフォーム上でサービスとして動作する「ネイティブ アプリケーション」として提供され、利用にあたっては別途オプション契約が必要となる。
このほか今回は、Google BigQueryのSELECT結果をデータフローで扱える機能や、HULFT Transferジョブの集配信管理情報をプロファイルにより切り替える機能を追加。ストレージ操作ログの記録にも対応している。
また、2023年にスタートした北米・欧州地域での販売に加え、ASEAN地域でも販売を本格的に開始するとのことだ。