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チェック・ポイント、生成AIの安全な導入やデータ保護を可能にする「Check Point Harmony」スイートの新機能を発表

 米Check Point Software Technologies(以下、チェック・ポイント)は米国時間6日、生成AIの安全な導入やデータ保護、脅威の防止を可能にする「Check Point Harmony」スイートの新機能を発表した。

 新しい生成AIセキュリティソリューションは、チェック・ポイントのプレビュープログラムを通して提供され、ビジネスデータや企業コンプライアンスに対するリスクに対処しながら、生成AIアプリケーションを安全に導入することを可能にする。対話型プロンプトの文脈を識別できない標準的なデータ保護ソリューションとは異なり、新たなソリューションは、生成AIベースの画期的なデータ分類を特徴とし、生成AIアプリケーションにおけるデータ漏えいを防止する。

 この新しいソリューションにより、ChatGPTやGeminiなど、組織が把握しないまま組織内で使用されているシャドー生成AIツールをすべて発見することや、マーケティング、コーディング、データ分析など、生成AIの主なユースケースを確認できると説明。最もリスクの高い生成AIアプリケーションを特定し、リスク緩和の優先順位を付けることや、生成AIを活用した革新的なデータ分析によりデータ損失の防止、エンタープライズグレードのモニタリングと可視化によるレギュレーションへの対応が可能になるとしている。

 また、チェック・ポイントの新しいクラウドサービス「Harmony Data Loss Prevention(DLP)」も早期試用版の提供を開始している。このサービスは、Harmony Endpoint、Harmony Browse、Harmony SASEを通じて、ワークスペースを守るための次世代レベルのデータ損失防止を実現し、生成AIを活用したきめ細かな可視化とコントロールを提供する。

 Harmony DLPは、700以上のあらかじめ定義されたデータタイプ、カスタムのデータタイプ、Microsoftタグ、OCRによって識別された画像内の機密データを認識。リアルタイムのポリシー実施によって革新的なコピー&ペースト制限を適用し、ダウンロードしたファイルをスキャンして脅威を防止、アップロードファイルを検査することでデータ保護ポリシーを実施、企業の安全な生成AIアプリケーション導入をサポートするなどの方法で、ハイブリッドな組織を強化する。

Harmony DLPの管理ダッシュボード

 さらに、新しいInfinity ThreatCloud AIエンジンにより、さらに優れた防止を実現。Infinity ThreatCloud AIは、最新の脅威情報を2秒以内にグローバルに共有でき、例えばブラジルのエンドポイントで特定された新しい攻撃シグネチャも、2秒後には日本のクラウドワークロードや、イギリスのネットワークゲートウェイ、ジンバブエのモバイルデバイス上でブロックが実現される。

 最新のAIと生成AIを搭載した新ソリューションのリリースにより、チェック・ポイントはHarmonyスイートを利用してワークスペースを保護しようとしている企業顧客のため、セキュリティをさらに強化すると説明。Check Point Harmonyスイートは、あらゆるネットワーク、デバイス、ウェブアプリケーション上で、リモートおよびハイブリッドワークフォース全体に360度の脅威防止を提供するとしている。