ニュース

チェック・ポイント、クラウドセキュリティの機能拡大でAWSとの戦略的協業契約を発表

 Check Point Software Technologies(以下、チェック・ポイント)は現地時間5月30日、Amazon Web Services(AWS)との複数年にわたる戦略的協業契約(SCA)の締結を発表した。協業は、チェック・ポイントとAWSがそのコラボレーションを通じて、企業が顧客や従業員に対して、より優れ、より迅速かつ容易に、安全な利用体験を提供できるよう支援することを可能にするとしている。

 チェックポイントでは、AWSとの新たな協業契約は、AWSにおけるチェック・ポイント製品の機能を開発し、拡張することを目的としていると説明。チェック・ポイントはすでに、AWS Marketplaceで複数のSaaS製品を含む各種ソリューションの完全なセットを提供しており、今回締結したSCAによるチェック・ポイントとAWSのコラボレーションの強化を通じ、企業が、より優れ、より迅速かつ容易に、そしてより安全なソリューションを提供できるよう支援するとしている。

 チェック・ポイントが行った最新の追加としては、AMS MarketplaceのDSOR(Designated Seller of Record)への対応を挙げている。このDSORを利用し、チェック・ポイントはAWS Marketplace上の調達プロセスに、同社の実績ある販売事業者を指定パートナーとして組み入れている。

 チェック・ポイントの戦略的販売パートナーを組み込むことにより、AWS Marketplaceでの新たな機会の創出、販売サイクルの加速、既存の運用体制の活用、より迅速な新規市場への展開、そしてパートナーや顧客によって拡大を遂げたグループへのサポートサービスの全体的な向上が実現していく見通しだと説明。販売パートナーは、DSORとしてSaaS限定リストを作成し、DSORチャネルモデルとDSORダイレクトモデルの2つの取引メカニズムを通じて、チェック・ポイントに代わり販売を行う。

 DSORチャネルモデルは、CPPO(Channel Partner Private Offers)のシステムを使った2段階の再販メカニズムを活用し、再販パートナーを利用可能にする。DSORダイレクトモデルは、AWSのMPPO(Marketplace Private Offers)を利用して、取引を直接完了させる。

 チェック・ポイントは、AWS Marketplaceの新たな機能であるDSORにおける最初の販売パートナーとして、南北アメリカ地域ではIngram Micro、TD SYNNEX、Carahsoft Technologyを、そしてEMEA地域およびオーストラリア・ニュージーランドではWestcon-Comstorを認定した。

 また、2024年初めに開催されたAWS Security Liveのセッションでは、チェック・ポイントのクラウドセンターオブエクセレンス(CCoE)のリーダーであるアーロン・ブロンガーズマが登壇し、AWS上のセキュリティを強化するための最新の生成AIツールの活用について、また、チェック・ポイントが“シャドーAI”のようなセキュリティ課題に対する保護をいかに実現するかを詳しく説明したことを紹介。チェック・ポイントは、AWSクラウド上のセキュリティ強化のための最新技術を提供しており、2024年は特に、チェック・ポイントおよびAWSにとって大きな期待が実現する年になりつつあり、今後数カ月、そして数年にわたる見通しへの期待が高まるとしている。