CTCとNTTコノキューが協業、AIアバターによる対話型応対ソリューションで接客業務の負荷軽減などを支援

　伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（以下、CTC）と株式会社NTT QONOQ（以下、NTTコノキュー）は20日、AIアバターとの対話による接客システムの提供に向けた協業を、同日より開始すると発表した。NTTコノキューのAIアバターソリューション「NTT XR Concierge」（以下、NTT XRコンシェルジュ）と、CTCの対話型AI Hubプラットフォーム「Benefitter（ベネフィッター）」を連携させ、AIアバターとの対話による新たな接客システムの開発を実施する。両社では、2024年度中での提供を目指して開発を進めるとのこと。

　NTTコノキューのNTT XRコンシェルジュは、音声や画面タッチ形式での質問に対して、AIアバターが音声とテキストで回答するAI接客ソリューションで、回答が困難な問い合わせには、アバター画面のまま有人対応に切り替える運用にも対応。多言語での対応が可能な点や、アバター／ロゴのデザインをカスタマイズできる点も特徴という。

AIアバターによる接客（ホーム画面）

AIアバターによる接客（サービス説明）

回答が困難な場合、AIアバター画面のまま有人対応に切り替え

　一方のBenefitterは、短期間でAIアシスタントを開発できる対話型AI Hubプラットフォーム。視覚的に分かりやすいインターフェイスを採用しており、ノンプログラミングでのチャットボット開発を可能にしているほか、生成AIや画像解析、ナレッジベースなどの各種AI、ECや決済サービス、社内システムなどとの連携も実現でき、業務に応じた最適なAIアシスタントの構築を実現するとした。

　NTTコノキューとCTCでは、こうした特徴を持つNTT XRコンシェルジュとBenefitterを組み合わせることで、利用企業の業務に応じた、AIアバターによる柔軟な対話型の接客システムを提供し、利用企業の接客業務における負荷軽減や、対応品質の向上を図るとのこと。また、顧客からの問い合わせ応対だけでなく、社内での各種手続きの案内や研修といった、社内業務でのAIアシスタントとしての活用も想定している。