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Microsoftが8月の月例パッチ公開、危険度の高い脆弱性を修正

 日本マイクロソフト株式会社は14日、8月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Office、Microsoft .NET、Visual Studio、Dynamics 365、Microsoft Azure。また、Microsoft Edgeは、月例の修正パッチとは別のタイミングでアップデートが行われている。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11/10、Windows Server 2022/2019/2016)、Microsoft Azure。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで91件、うち最大深刻度が“緊急”のものが7件。

 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、「Windows Line Printer Daemon(LPD)サービスのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2024-38199)」「Windows TCP/IPのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2024-38063)」「Windows Reliable Multicast Transport Driver(RMCAST)のリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2024-38140)」の3件については、CVSS基本値が9.8と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性のため、企業組織では早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用を推奨するとしている。