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キヤノンITS、西東京データセンター1号棟のセキュリティシステムを顔認証システムに刷新

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は7日、同社が所有/運営する「西東京データセンター」1号棟において、キヤノンの顔認証技術を採用した入退館セキュリティシステムに刷新し、セキュリティ向上と入退館手続きおよび認証にかかる手間の削減を実現したと発表した。

顔認証 概略図

キヤノンITSの西東京データセンターでは、入退管理/防犯管理システムなどのセキュリティシステムを用い、高度に設備や人そのものを守るフィジカルセキュリティを実現している。しかし、指静脈認証方式を採用していたため、手指の位置調整などで認証までに時間がかかるだけでなく、感染症の予防対策などで関係者や利用者の入退館に手間がかかっていたという。

 こうしたことから、西東京データセンター1号棟のセキュリティシステムを2号棟と同様の新システムへ更新し、顔認証システムへの統合を実施した。

 生体認証を指静脈認証から顔認証に変更するとともに、顔認証システムと入退管理システムを連携し、ウォークスルーでの入退館を可能とした。今般の感染症予防の一環で、マスクをした状態での認証も可能としている。また、個人情報保護の観点から、データセンター内で撮影した顔画像は保存せず、抽出した特徴量情報のみを顔認証に使用している。

 1号棟と2号棟のシステム統合により、全館で各システムの一元管理が可能となり、警備負担の削減とシステム運用の効率化を実現した。顔認証システムにすることで、入館受付/認証にかかる時間を指静脈認証の半分程度に短縮し、ウォークスルーでの入退館が可能となり、利用者の利便性向上を実現した。また、非接触での入退館が可能となり、感染症対策に有効だとしている。