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NTT、東南アジアにおけるスタートアップ協業推進プログラム「NTT Startup Challenge」を開始

 日本電信電話株式会社(以下、NTT)は29日、NTTグループ初の共同開催となる、スタートアップ協業推進プログラム「NTT Startup Challenge」を開始すると発表した。プログラムの一環として、NTTグループとの協業に関心のあるスタートアップを東南アジア中から募り、11月14日にジャカルタで「NTT Startup Challenge Final Day」を開催する。

 NTT Startup Challengeには、NTTグループからNTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ・グローバル、NTTコミュニケーションズ、NTTデータ、NTTドコモ・ベンチャーズ、NTTファイナンスが参画。NTTグループ外からは、東南アジアのベンチャーキャピタルであるKK Fund, GDP Ventureや、早稲田大学 入山章栄教授がKeynote SpeakerやPitch Contest審査員としてプログラムに参画する。

 NTTグループでは、NTTコミュニケーションズが2017年から2020年まで、東南アジアのスタートアップとの協業推進を目的とするプログラム「NTT Com Startup Challenge」を実施し、累計3300社のスタートアップがPitch ContestやMatching Eventに参加し、新規事業創造を推進してきた。

 昨今の東南アジアスタートアップエコシステムのさらなる成熟と、NTTグループ各社の東南アジアにおける旺盛な新規事業創造意欲をふまえ、協業推進プログラムをNTTグループ内に拡大し、NTT初のグループ共同開催となるスタートアップ協業推進プログラムとして、NTT Startup Challengeを開始する。

 NTT Startup Challengeは、海外スタートアップエコシステムとの新規事業創造を目的とした協業推進プログラム。プログラムの主催者であるNTTグローバルビジネス部門を中心に、東南アジア著名VCとのAdvisory Program、東南アジア主要スタートアップイベントへの参画、NTT Com Startup Challengeで培ったネットワークを活用した、パートナー企業を通じたスタートアップ企業ソーシング、NTT Startup Challenge Final Dayの開催などを行う。

 NTT Startup Challenge Final Dayは、NTTグループとの協業に関心のある東南アジアスタートアップをターゲットしたPitch ContestとMatching Eventを実施する。スタートアップのセクターや成長フェーズを限定せず、東南アジア全域から広く応募を募る。約400~500社からの応募を見込み、Finalist 10社がPitch Contestでプレゼンテーションを実施し、入賞企業には報奨金の他、NTTグループの各種アセット(CVCからの出資検討、ICTリソース、参加各社によるスタートアップソリューションの内部利用など)が提供される。

 NTTでは、プログラム参画各社が、NTT Startup Challenge Final Dayでの入賞企業やFinalistとの協業を通じた東南アジアにおける新規事業創造を目指すと説明。また、日本展開に興味のあるスタートアップについては、プログアム参加各社からの支援も検討する。今後は、プログラムを東南アジアの他国やグローバルサウスまで拡大し、各種施策の実施等を検討していくとしている。