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テリロジーサービスウェア、SASEサービス「Zero-Con SASE」を提供

 株式会社テリロジーサービスウェアは9日、イスラエルのBe Broadband Technologies(以下、BBT.live)が開発・提供するSASEプラットフォーム「Be Broadband as a Service」を、7月10日から同社ブランドサービス「Zero-Con SASE」として国内市場に向け販売開始すると発表した。また、サービス提供に合わせ、テリロジーサービスウェアはBBT.liveに戦略的な投資を実行したことも発表した。

 テリロジーサービスウェアでは、約10年にわたりマネージドVPN「Zero-Con VPN(Mora VPN Zero-Con)」を販売してきた。しかし昨今、在宅勤務の常態化やクラウドサービスの普及により、アクセス元、アクセス先がそれぞれ多様化し、社内外のネットワークの境界のみを防御する、いわゆる「境界型防御」が限界を迎えていると説明。一方で、ランサムウェアの被害に代表されるように、セキュリティリスクは増大傾向にあり、ネットワークアクセスおよびセキュリティ機能への要望も変化、拡大しているとしている。

 そうした市場の声をとらえ、テリロジーサービスウェアでは、定まった拠点間のアクセスおよびセキュリティだけでなく、あらゆるアクセスとそれに応じたセキュリティ機能を提供するため、BBT.liveのSASEプラットフォームを用いた「Zero-Con SASE」をリリースすると説明。また、国内の顧客がサービスを安心して利用できるよう、BBT.liveに対し戦略的な投資を実行、より強固な関係を構築したとしている。

Be Broadband as a Service 概念図

 Be Broadband as a Serviceは、BBT.liveが開発したクラウドベースのSASEプラットフォームで、ネットワークアクセスおよびセキュリティ機能を包括的に提供する。セキュリティ機能は、Check Point Software Technologies(以下、Check Point)と技術提携し、同社の持つSSE/ZTNA/NGFWなどの機能を搭載。これら機能のセキュリティポリシーをクラウドや物理データセンター全体で統合することにより、運用を簡素化し、安全な環境を構築する。

 Zero-Con SASEは、Be Broadband as a Serviceのすべての機能を利用できる、国内市場向けSASEサービス。多数の従業員が同じネットワーク経路で就業する拠点には、ルーター配下に「LGW(Local Gateway)」を設置することで、一括してセキュアな通信を利用できる。リモートユーザーには、利用するPCに「BeTNA(BeBroadband Trusted Network Access)」と呼ぶエージェントアプリケーションをインストールすることで、どこからでもセキュアに通信を行える。

 LGWのコンフィグはクラウドで管理するため、ネットワークを接続するだけで設置が完了する。アクセスとセキュリティを一元的に管理できるため、複数のデバイスを操作するような煩雑さがなく、容易に管理できる。また、同性能な同種製品に比べ、安価に導入できるとしている。