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広島銀行とNTTデータ、DXを活用した業務プロセス高度化に向け「フロントチャネル連携基盤」を導入

 株式会社広島銀行と株式会社NTTデータは8日、DXを活用した業務プロセスの高度化に向け「フロントチャネル連携基盤」を導入し、5月20日に運用を開始したと発表した。

 フロントチャネル連携基盤は、クラウド基盤上に株式会社NTTデータイントラマートが提供するローコードプラットフォーム「Intra-mart」を導入し、APIを活用した銀行チャネルや他社サービスとの連携機能を構築するとともに、事務処理のワークフロー化による銀行バックオフィス事務の効率化を実現する。

 APIを活用した銀行チャネルや他社サービスとの連携機能は、非対面チャネルと連携するための外部APIや既存システムと連携する内部APIなどの連携機能を開発することで、銀行内外のシステムと迅速な連携を可能とする仕組みをNTTデータが提供する。

 事務処理のワークフロー化(自動化)によるバックオフィス事務の効率化は、従来、行員が属人的に判断していた確認処理や、手作業で実施していた各システムの登録事務を、業務ワークフローとしてシステムに組み込むことで、手続きの自動化や正確性の向上を実現する。

 フロントチャネル連携基盤を活用したサービスでは、広島銀行の「〈ひろぎん〉ビジネスポータル」内に、ポータル内に新たに当座貸し越しの借り入れ申し込みが可能なサービスを導入した。当該サービスにおいて、同基盤を活用した勘定系システムとの内部APIなどによる借り入れ明細の照会機能や、申し込みデータを速やかにCRMなどのサブシステムに連携する機能を構築した。

 また、広島銀行のホームページにおける、通帳・キャッシュカード再発行の手続きについて、新たに株式会社ACSiONが提供するe-KYCサービス「proost」との連携機能や、勘定系システムとの内部APIによるチェック機能を構築予定としている。

 広島銀行とNTTデータは、今後もDXの取り組みを通じた顧客への「安心・安全」の提供と利便性向上に努めていくと説明。また、フロントチャネル連携基盤における取引拡大を実施していき、金融機関のデジタル変革による競争力向上を積極的に推進していくとしている。