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フューチャーアーキテクト、AI-OCR技術を活用した検品自動化サービス「EdgeAI Batch Inspection」

 フューチャーアーキテクト株式会社は2日、同社のAI-OCRソリューション「Future EdgeAI」を活用した検品自動化サービス「EdgeAI Batch Inspection」を、7月より本格展開すると発表した。

 入庫業務では、検品者が入荷した商品の外装バーコードをハンディターミナルでスキャンし、目視で確認した賞味期限や製造年月日、数量等を入力して発注内容と突合しており、入荷確認の書類や入荷ラベルの作成、商品への貼り付けなど、荷下ろしから検品、倉庫への格納までには、多くの工数がかかっているとのこと。

 今回発表されたEdgeAI Batch Inspectionは、こうした課題の解決を支援するソリューションで、商品を指定の位置に荷下ろしすると、パレットが置かれたことをスマートフォンが自動で認識して写真を撮影し、一括検品を行える。

 具体的には、AI画像認識技術を用いて、パレットごと一括で商品の賞味期限や製造年月日、数量等の情報を読み取り、WMS(Warehouse Management System)にデータを連携できるようにしているほか、WMS経由で入荷ラベルの自動発行まで行えるため、商品の荷下ろし後、庫内で搬送している間に検品が完了し、検品者の作業負荷とドライバーの荷待ち時間が大幅に削減されるとした。

 また、WMSを利用しない倉庫や、読み取り項目が異なるさまざまな業種での適用にも対応しており、事業者の現行業務に合わせてカスタマイズを行える点も特徴としている。

 なおEdgeAI Batch Inspectionは、伊藤忠食品の入庫業務効率化に向けた提案依頼から、Future EdgeAIによる現場課題の解決を検討し、同社の倉庫において撮影方法や荷物の積み方等の条件を変更しながら実証実験を行って、サービスの改良を重ねてきたとのことだ。