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デル・テクノロジーズ、ITインフラに必要な要素を包括的に提供する「Dell PowerStore Prime」を提供

 デル・テクノロジーズ株式会社は3日、ITインフラストラクチャーに必要な要素を統合した「Dell PowerStore Prime(以下、PowerStore Prime)」を提供開始したと発表した。価格は個別見積もり。

 PowerStore Primeは、機能強化した「PowerStore」ストレージとともに、顧客のストレージ投資を保護しながら、パートナーの収益性向上を実現できるように設計されたプログラムを組み合わせている。最新版のストレージOS「PowerStore 4.0」は、これまで以上に優れたパフォーマンス、効率、レジリエンス、マルチクラウド環境におけるデータモビリティを提供する。

 PowerStore 4.0は、QLC(クアッドレベルセル)ストレージと大幅なパフォーマンス強化により、増え続けるワークロード需要の管理をサポートすると説明。QLCベースストレージは、TLC(トリプルレベルセル)との比較で、1テラバイト(TB)あたりのコストを抑えながら、エンタープライズクラスのパフォーマンスを提供。最小11本のQLCドライブから始め、アプライアンスあたり最大5.9ペタバイト(PB)の実効容量までスケールアップできる。

 PowerStoreのインテリジェントなロードバランス機能は、TLCとQLCの混合クラスター環境全体にわたり、コストを削減しながらワークロードの配分効率を向上。パフォーマンス面でも、新しいDIP(データインプレース)の上位モデルアプライアンスへのアップグレードにより、ハードウェアパフォーマンスが最大66%向上するとしている。

 さらに、PowerStoreソフトウェアの機能強化により、効率、セキュリティ、クラウド モビリティが向上。既存の顧客は、追加コスト不要で利用できる無停止ソフトウェアアップデートにより、混合ワークフローパフォーマンスが最大30%向上し、レイテンシーを最大20%低減できる。

 データ保護の強化では、ブロックとファイルワークロード向けのネイティブな同期レプリケーションおよび、Windows、Linux、VMware環境向けのネイティブなメトロレプリケーションにより、重要なワークロードを保護するための幅広い選択肢を提供するとしている。

 効率の向上では、ソフトウェアの強化により、データ削減率が最大20%向上し、1ワットあたりの効率的なテラバイト数が最大28%向上。マルチクラウドデータのモビリティー強化では、世界で最もスケーラブルなクラウドブロックストレージで、「Dell APEX Block Storage for Public Cloud」とPowerStoreをつなぐことで、マルチクラウド戦略を推進し、ワークロードのモビリティーを簡素化するとしている。