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アディッシュ、SaaSとBPOを組み合わせた「BPaaS化支援サービス」および「BPaaS」を提供

 アディッシュ株式会社は20日、SaaS企業の「BPaaS化支援サービス」ならびに「BPaaS」の提供を開始すると発表した。第一弾として、クラウドサーカス株式会社、株式会社ユニリタ、株式会社パートナープロップと提携したことを発表した。

 BPaaS(Business Process as a Service)は、BPOとSaaSの造語で、クラウド上のシステム(SaaS)を提供するだけでなく、業務プロセスそのものもアウトソーシング(BPO)する、コスト削減や業務効率の向上、専門スキルが必要な業務の委託などの目的で利用されるサービスの形態を指している。

 アディッシュは、社員をカスタマーサクセス人材として育成し、SaaS企業に常駐してカスタマーサクセスを実行するサービスを提供している。また、SaaSのカスタマーサクセスツールの代理販売・活用支援も行っていることから、SaaS活用のBPOとしてBPaaS化を支援する、サービスおよびカスタマーサクセス領域におけるBPaaSの提供が可能になったと説明。企業がBPaaSを導入することで、SaaS企業の抱える課題の解消や、SaaS企業のエンドクライアントが、SaaSサービスを導入した目的に対する効果を得られやすくなるとしている。

 アディッシュでは、「BPaaS化支援サービス」と「BPaaS」2つのサービスを提供。「BPaaS化支援サービス」はSaaS企業がBPaaSとして販売、「BPaaS」はアディッシュがSaaS企業のサービスを含めて販売する。

 BPaaS化支援サービスは、アディッシュが提携先のSaaSに特化した、運用代行、初期設定、有償トレーニングなどの、BPOやプロフェッショナルサービスを提供する。SaaS企業は、アディッシュが提供するBPO、プロフェッショナルサービスと自社のSasSを組み合わせることで、BPaaSとしてサービス提供が可能となる。

 BPaaS化支援サービスでは、ユニリタが提供する「Growwwing」と、パートナープロップが提供する「PartnerProp」に、アディッシュの活用サービス(BPO、プロフェッショナルサービス)を導入する。これにより、ユニリタはGrowwwingのBPaaSモデル、パートナープロップはPartnerPropのBPaaSモデルを実現し、サービスとして提供していく。

 また、BPaaSでは、カスタマーサクセス領域に限り、SaaS企業のサービスにアディッシュが業務のプロセス請負(BPO)やプロフェッショナルサービスをセットにして、企業(エンドクライアント)に販売する。提供するプロフェッショナルサービスでは、提携先のSaaSにあわせた実務や活用支援などを行う。今回、クラウドサーカスが提供する「Fullstar」、およびユニリタが提供する「Growwwing」をこのモデルに適用し、アディッシュが提供していく。

 SaaS企業は、BPaaSを導入することにより、売り上げの増加や受注率の向上、競合との差別化、LTV(顧客生涯価値)の向上など、自社における「顧客の成功最大化」を実現できると説明。アディッシュは今後、DXの実現に不可欠なSaaSサービスを提供している企業にBPaaSの普及活動を促進し、2024年度にSaaS企業10社との提携を目指して、さまざまなSaaSの「BPaaS化の支援」および「BPaaS」の提供を進めていくとしている。