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EnterpriseDB、AIワークロードのためのインテリジェントプラットフォーム「EDB Postgres AI」を発表

 米EnterpriseDB(以下、EDB)は現地時間23日、トランザクション、分析、AIワークロードのためのインテリジェントなプラットフォーム「EDB Postgres AI」を発表した。同プラットフォームは、クラウド、仮想化、物理環境として同一のPostgresエンジンを搭載できる業界初のプラットフォームになるとしている。

 EDB Postgres AIは、EDBの新しいコーポレートアイデンティティの元に発表され、PostgresがAI世代の最も複雑なデータの課題を解決できるという信念に基づいていると説明。この新時代において、PostgresとEDBのコンビネーションにより、顧客のデータのサイロ化を解消し、エンタープライズクラスのセキュリティ、コンプライアンス、可用性を維持しつつ、場所を問わず、あらゆるクラウド上で新しいAI施策を打ち出すことが可能になるとしている。

 EDB Postgres AIでは、コアからエッジまで通常通りのビジネスを維持しつつ、トランザクションデータを迅速に分析し、データソースに直接アクセスして、オンデマンドのクラスター分析が可能になる。また、EDB Postgres Lakehouse機能を使用することで、オペレーショナルデータをカラムフォーマットで保存し、超高速分析用に最適化できる。

 単一のインターフェイスを使用して、オンプレミスデータベースとクラウドデータベースの両方を管理することにより、データインサイトの管理方法を刷新し、組織にとって価値のある資産運用を可能にする。

 新しい方法で高信頼性の高いエンタープライズサポート、セキュリティ、高可用性、コンプライアンスでpgvectorをサポートする。また、データをベクトル化して生成AIアプリケーションとLLMをサポートしつつ、データを適切に管理された資産として保管する。

 最大99.999%の稼働率を実現し、経験豊富なPostgresエキスパートが24時間365日対応することでさらなる高可用性を可能にする。さらに強化されたセキュリティ、サポート、コンプライアンスツールを使用してPostgresを実用レベルに引き上げ、企業全体に渡りPostgresの標準化を支援する。

 包括的なOracle互換モードを使用してレガシーシステムを最新化し、顧客が既存のアプリケーションをトランザクション、分析、AIワークロードに対応した最新ソリューションとして再プラットフォーム化する。EDBのOracle Migration Co-pilotにより、AIを活用して、移行パスに沿った障害を予測する。

 また、EDBの分析機能の基盤であるSplitgraphの買収(2023年10月)に加え、Red Hat、Nutanix、SADAとの新たなEDBの戦略的提携の拡大を発表した。