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Google、日本におけるクリーンエネルギーの進展に向け2件の太陽光発電の電力購入契約を締結

 Googleは24日、2030年までにGoogleが運営するすべての送電網を24時間365日カーボンフリーエネルギーで稼働させるという目標達成を推進するため、新たに2件の太陽光発電の電力購入契約(以下、PPA)を締結したと発表した。

 伊藤忠商事株式会社のパートナーである株式会社クリーンエナジーコネクトと自然電力株式会社とのPPAは、Googleにとって日本で初となる契約で、合計60MWの太陽光発電容量を日本の送電網に新たに追加すると説明。これは、国内のデータセンターをサポートするだけでなく、日本が推進するクリーンエネルギーの取り組みとも一致するものだとしている。

 クリーンエナジーコネクトとのPPAでは、国内の複数の送電網地域に約800の低圧分散型太陽光発電所を構築している。この分散型アプローチにより、国内の限られた土地資源の有効活用という大規模太陽光発電プロジェクトにおける課題に対処。これにより40MWのクリーンエネルギーが発電され、日本でのGoogleの事業を支える。

 自然電力とのPPAは、千葉県印西市に近年開設したデータセンターと同じ電力網に位置する20MWの大規模太陽光発電プロジェクトの開発に焦点を当てている。

 Googleは契約により、日本全国のこれらの太陽光発電所で発電された再生可能エネルギーを、関連するエネルギー属性証書(EAC)と共に調達する。これにより、国内での二酸化炭素排出量を削減する。

 これらのプロジェクトは、4年以内に稼働する予定で、日本の持続可能なインフラに約6億9000万ドル(約1000億円)を投資するという、Googleのコミットメントの一環だと説明。また、これらのPPAへの署名は、日本における脱炭素化の旅の始まりに過ぎないとして、Googleは日本のクリーンエネルギーへの移行を加速するために、現地のパートナーと協力し、さらに革新的なソリューションを模索することで、国内での取り組みを継続することを目指すとしている。