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NutanixとDell Technologies、ハイブリッド/マルチクラウドの共同ソリューション提供を発表

 米Nutanixは21日、インフラのモダナイゼーションとモダンアプリケーションの開発により、顧客企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させるため、米Dell Technologies(以下、Dell)との協業を発表した。

 協業により、企業はDellとNutanixのハイブリッド/マルチクラウドソリューションを活用することで、ITの運用、回復力、柔軟性を向上できると説明。Dellのサーバー/ストレージソリューションと、Nutanixソフトウェアのシンプルな運用が1つになることで、顧客企業はプライベートクラウドとハイブリッド/マルチクラウドの環境を合理化できるとしている。

 コラボレーションの一環として、Dellは同社製サーバーとNutanix Cloud Platformを組み合わせた、統合型のターンキー型ハイパーコンバージドアプライアンスを提供する。このソリューションは、PowerEdgeのサーバーモデルと構成のポートフォリオを取り揃えることで、広範なアプリケーションの要件に対応する。

 また、エコシステムの柔軟性と選択肢がさらに重要になっていることを踏まえ、AHVハイパーバイザーを採用した演算用のNutanix Cloud Platformのメリットと、ストレージ用のDell PowerFlexのメリットを兼ね備えた製品として、Nutanix Cloud Platform for Dell PowerFlexを提供する。演算リソースとストレージリソースの独立したスケーリングが必要なエンタープライズは、今後、Dellのリニアに拡張可能なストレージを、Nutanixソフトウェアにシームレスに拡大できるとしている。

 これら2種類の新たな共同ソリューションの提供に加えて、両社はエンジニアリング、市場参入、サポート、サービスの面でも提携する。これにより、Dellの顧客企業は、Nutanix Cloud Platformのシンプルな運用のメリットをより幅広く活用できると説明。Nutanixソフトウェアの販売を拡大するものとして、両社のソリューションはDellの世界各国のセールスチームとパートナーによる販売を予定するとしている。

 DellとNutanixの共同ソリューションは現在準備中で、2024年内に早期アクセス版の提供開始を予定する。