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Nutanix、ランサムウェアの検知・リカバリーを高速化する「Nutanix Cloud Platform」の新機能を発表

 米Nutanixは現地時間10月4日、非構造化データへのランサムウェア攻撃に対する企業のサイバーレジリエンスを強化するため、「Nutanix Cloud Platform」の新機能を発表した。

 これらの新機能は、Nutanix Data LensとNutanixユニファイドストレージのソリューションで提供を開始しており、企業は脅威を検知し、さらなる被害から防御を行いつつ、リスクの出現から20分以内にワンクリックでリカバリープロセスを開始できる。機能はNutanix Cloud Platformの強みを基礎とすることで、複数のクラウド環境を横断して、顧客企業の機密データを保護し、セキュリティを確保するとしている。

 Nutanix Data Lensは、SaaSベースのデータセキュリティソリューションで、異常なアクティビティを特定し、ユーザーの行動を監査することで、非構造化データのセキュリティとコンプライアンスのリスクを事前に評価・軽減できる。

 新機能では、迅速な検知と自動対応を組み合わせることで、ランサムウェアを20分以内に検知・ブロックし、ランサムウェアの影響を最小限に抑える。これにより、企業の非構造化データを保護するセキュリティレイヤーが追加され、データの損害を軽減できる。

 Nutanix Data LensとNutanixユニファイドストレージは、攻撃以前のスナップショットを特定し、スナップショットからその部分を自動リカバリーする。自動リカバリーまたはガイド付きの手作業リカバリーのいずれかを活用することで、顧客企業は通常業務を迅速にリカバリーできる。

 顧客企業は、複雑なパーミッション構造をより正確に理解し、各種構成を監査して、より効果的にリスクを評価できる。データアクセスとビジネスニーズを合致させることは、データ損失を最小限に抑え、規制コンプライアンスに対応し、攻撃の影響の軽減する上で不可欠な要素だとしている。

 オブジェクトストレージを使用する顧客企業は、Nutanix FilesとNutanix Objectsの両方のソリューションを対象に、同一のインテリジェンスの把握とフォレンジックを利用できるようになる。今後は、Nutanix Data Lensの監査機能とフォレンジック機能が、Nutanix Objectsに拡大される。この結果、顧客企業はセキュリティと規制のリスクを軽減しつつ、複数のクラウド環境を横断した、統合型データ管理の導入プロセスを、これまで以上に簡素化できる。

 これらの新機能は、複数のクラウド環境を対象とし、Nutanix Cloud Platformのネイティブ統合されたネットワーキングとセキュリティが基盤になっていると説明。Nutanix Cloud Platformは、ワンクリックのデータ暗号化による自動プラットフォームハードニング、セキュアネットワークポリシー、アプリケーションのマイクロセグメンテーション、ランサムウェアデータ保護などの組み込みのサイバーレジリエンス機能を提供する。これにより、オンプレミス、パブリッククラウド、エッジのデータとアプリケーションに対する、企業の全体的なセキュリティ体制が強化されるとしている。