デル・テクノロジーズ、「Dell PowerFlex」とNutanixの統合ソリューションを提供

　米Dell Technologies（以下、デル・テクノロジーズ）と米Nutanixは現地時間4月30日、「Dell PowerFlex」とNutanixの統合ソリューション「Dell PowerFlex with Nutanix Cloud Platform」の一般提供を開始したと発表した。Dell PowerFlexは、Nutanix Cloud Platformと統合された初の外付けストレージになるという。

　デル・テクノロジーズとNutanixでは、このパワフルな組み合わせは、デル・テクノロジーズの拡張性に優れたハイパフォーマンスなストレージシステムと、Nutanixのソフトウェアデファインドアーキテクチャーのインテリジェントでシンプルな環境を統合したものだと説明。これにより、ITのモダナイゼーションを促進し、運用効率を高め、ストレージとインフラ管理を簡素化するように設計・構築された堅牢なソリューションを提供するとしている。

　PowerFlex with Nutanix Cloud Platformは、PowerFlexの拡張性とパフォーマンスを、Nutanixの実証済みのハイパーバイザー、ディザスターリカバリー（DR）、ネットワークセキュリティと統合して提供する。Nutanix Cloud Platformとの緊密な統合に伴い、PowerFlexによるNutanix AHVのサポートも拡張され、エンタープライズ企業の多様なニーズを満たす柔軟なハイパーバイザーオプションを提供する。

　PowerFlexは、仮想化とベアメタル両方のミッションクリティカルなワークロードを単一のプラットフォーム上で統合するため、サイロ化している環境が解消され、運用コストを削減する。また、コンピュートとストレージを個別に拡張可能なため、コンピューティングリソースとストレージ リソースの調整も簡単に行い、運用環境に一切影響を与えることなく需要の変化へ適応できる。

　また、「PowerFlex Manager」や「Nutanix Prism Central」などの自動化ツールを活用し、アップデートやリソースの割り当て、継続的な管理といったITプロセスを簡素化することで、運用効率を向上させられる。これらのツールを導入することにより、ITチームの管理業務の負担を軽減し、戦略的な優先項目に集中して取り組み、ビジネスにプラスの成果をもたらせる。

　PowerFlex with Nutanix Cloud Platformは、ハイパフォーマンスなエンタープライズレベルのセキュリティにより、モダンワークロードをサポートする。このソリューションにより、内蔵されたサイバーレジリエンスとディザスターリカバリー機能を基盤にする堅牢なデータ保護を確保しながら、ワークロードの統合、動的なスケールアップ、重要なプロセスの自動化が可能になる。顧客は、重要なアプリケーションの安全性の確保、高い可用性、進化する需要に適応できるという安心感を持って、急速に進化する昨今のデジタル環境下で高い信頼性と柔軟性を提供する今回のソリューションを利用できるとしている。

　デル・テクノロジーズとNutanixは、従来のワークロードと最新のワークロードの両方の管理を簡素化するソリューションを、継続して提供していく。PowerFlexのソフトウェアデファインドストレージとコンピューティング環境が、Nutanix Cloud Platformの仮想化および管理機能とシームレスに統合されたことで、これまで以上の柔軟性、パフォーマンス、効率性を提供する統合ソリューションが実現したと説明。さらに今回のコラボレーションにより、データサービスの幅も広がり、IT環境全体にわたりストレージの最適化、拡張性、レジリエンスが強化されるとしている。