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NTT西日本グループ、地方公共団体向けに「ガバメントクラウド接続サポートサービス」を提供
2024年4月18日 06:30
NTT西日本グループは17日、政府や地方公共団体が共同利用する共通クラウド基盤「ガバメントクラウド」への接続、円滑な移行をトータルサポートする「ガバメントクラウド接続サポートサービス」を提供開始した。サービスにより、地方公共団体およびそれを支える地域のIT化推進企業のDXの取り組みを支援するとしている。
NTT西日本グループは、地方公共団体のクラウド化やDXを支援するため、顧客の要望に応じて、DXコンサルティングやハイブリッドクラウド導入支援、トータルマネージドサービスに取り組んでいると説明。さらなる円滑なガバメントクラウド移行を支援するため、NTT西日本グループが提供する地域創生クラウドからガバメントクラウドへの接続に関する設計、構築、運用保守までのトータルサポートをパッケージメニュー化して提供するとしている。
ガバメントクラウド接続サポートサービスでは、地域のデータセンターからガバメントクラウドへ接続する環境を提供する。各自治体における既存のネットワークシステム環境などを考慮し、ポイントに合わせてサービスを選択できるよう、「地域創生クラウドX-HUB」として、「X-HUBゲートウェイ」「X-HUBコネクション」「X-HUBマネージド」の3つのメニューを提供する。
X-HUBゲートウェイは、地域のデータセンターからクラウド環境へ閉域なネットワーク接続を実現。X-HUBコネクションは、各種ガバメントクラウドへの接続環境を提供する。X-HUBマネージドは、ガバメントクラウド内のネットワークサービスの運用管理補助業務を代行する。
サービスは、ネットワーク回線やネットワーク機器を個別に調達するソリューション提供に比べて、コストを抑制するとともに運用までのリードタイムを縮小することが可能になる。また、ガバメントクラウド環境の推奨条件に精通したエンジニアがサポートすることで、自治体または基幹業務システムベンダーの負担を軽減できる。
地域のデータセンターからガバメントクラウドへの閉域接続環境を利用でき、情報ハイウェイなどの地域ネットワークとの相互接続により、既存ネットワークを延伸する形での接続が可能。複数自治体で物理的な設備を共同利用することでコストを抑制しつつ、自治体ごとに閉域接続を提供することでセキュアな環境を提供する。
NTT西日本のデータセンターに限らず、指定のデータセンターからも接続が可能。基幹業務システム設置のデータセンターなど、NTT西日本のデータセンター以外でもサービス提供が可能で、顧客の既存システムやネットワーク環境に合わせて、最適なガバメントクラウド接続環境を実現する。
自治体ごとの要望に合わせて、柔軟に接続メニューを選択できる。ガバメントクラウド専用の推奨条件に照準を合わせたサービスメニューになっているため、自治体個別の品質要件(冗長構成、接続ルート、帯域など)や、利用のクラウドサービスに合わせて、各種メニューを選択するだけでガバメントクラウドへの接続を実現する。
ガバメントクラウド環境の推奨条件に精通したエンジニアが、Amazon Web Services(AWS)のネットワークサービスの設計や、構築から運用までを代行する。2024年4月時点ではAWSのみ提供予定で、今後、OCIの運用管理補助業務もサービス提供を予定する。
ガバメントクラウド専用の推奨条件に照準を合わせたサービスメニューになっているため、個別ソリューションによる対応に比べ、コストを抑制するとともに、運用開始までのリードタイムを縮小できる。基幹業務システム提供の一部分としての、ネットワークサービスの活用にも対応する。
NTT西日本グループでは、庁内システムベンダーや基幹業務システムベンダーと連携し、自治体の庁舎などからガバメントクラウド接続の実現をトータルにサポートすると説明。サービス提供範囲外の要件が必要な場合でも、NTT西日本グループの個別ソリューションと組み合わせた支援に対応するとしている。