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Salesforce、データ分析のAI支援機能「Einstein Copilot for Tableau」ベータ版提供を発表

 米Salesforceは現地時間2日、データ分析のAI支援機能「Einstein Copilot for Tableau」ベータ版の提供開始を発表した。

 Einstein Copilot for Tableauは、すべてのビジネスユーザーがデータ分析にアクセスできるようにし、さらにビジネスデータとメタデータの分析に基づいてユーザーに質問を提案する。データアナリストからの変更リクエストやアップデートの回数を削減し、データドリブンな意思決定の迅速化を支援する。

 また、Einstein Copilot for Tableauは、Einstein Trust Layerを活用し、ビジネスチームとデータチームに、データを保護し、サードパーティモデルへの露出を制限するためのツールを提供する。他のAIオーケストレーションエンジンとは異なり、Einstein Trust Layerは顧客のプロンプトやLLMの応答を保持しないため、顧客のデータや専有データは非公開のまま維持される。

 Einstein Copilot for Tableauに含まれる機能のうち、「Einstein Copilot for Tableau」は、データの自動分析を実行し、関連する質問を推奨して、興味深い潜在的なインサイトの領域にユーザーを導く。例えば、地域の営業担当者は、「製品カテゴリ間で販売パターンがありますか」といった推奨される質問を使用して、季節ごとの販売パターンを発見できる。

 「Conversational Data Exploration」は、ユーザーが優れた分析を行うために必要となるフォローアップの質問に対し、ユーザーがデータ探索を繰り返し、改良できるようにする。ユーザーは、前の質問との関連性を失うことなく、インサイトを検索できる。例えばマーケティング担当者は、本当にデータと会話しているかのように、どのキャンペーンが最も好調かを質問し、さらに特定の地域、製品、販売チャネルに関するフォローアップの質問を追加できる。

 「Guided Calculation Creation」は、例えば住所の全文から市町村名を抽出するなど、長い文字列フィールドから情報を解析したり、正確な結果を得るために複数の指標を適切な集計と組み合わせたりする上で、AIを活用したガイダンスを得られる。

 Einstein Copilot for Tableauは現在、ベータ版として限られた顧客向けに提供されており、今夏には一般提供される予定(英語のみ)。