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富士ソフト、独自AIを活用したAI開発効率化ソリューション「自動アノテーションサービス」

学習寄与度をアノテーションデータに付与しバランスのとれた学習データを構築

 富士ソフト株式会社は12日、独自のAIを活用したAI開発効率化ソリューション「自動アノテーションサービス」を提供開始したと発表した。学習寄与度をアノテーションデータに付与し、バランスのとれた学習データを構築できるという。価格は個別見積もり。

 「自動アノテーションサービス」は、富士ソフトの独自AIを活用してアノテーションを自動で行うもの。AIが自動でアノテーションを行うため、アノテーション時間を削減できるほか、手作業による品質のバラつきを最小限に抑えられるという。

 また、高品質なアノテーションデータを作成し、かつ学習効果に応じてデータをレベル分けする機能「学習寄与度」により、AIモデル開発におけるアノテーション作業の効率化を図れる点が特徴だ。

 この学習寄与度では、検出の難易度が高いデータ、見落としやすいデータ、学習の結果に影響しないデータなど、各データの学習効果への影響を1~4のレベルで付与するが、データセットにデータを追加する場合、検出難易度が低いレベル1やレベル2のデータを増やしても精度向上には限界があるため、そうした学習寄与度の低い学習データを排除することで、推論精度の向上が見込めるという。

 加えて、学習効率の向上によって、学習時間とメモリ使用量の削減にもつながるほか、AIモデル評価時もデータの難易度別に精度検証を行えるとのこと。