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ソフトバンク、アノテーション支援サービス「TASUKI Annotation」を強化 チャット形式で指示を送れる新機能を提供

 ソフトバンク株式会社は30日、AI開発に必須な教師データを作成するアノテーションサービス「TASUKI Annotation」のSaaS型アノテーションツール(以下、SaaS型ツール)に、チャットUIでプロンプト(作業指示文)を入力してアノテーションを指示する「プロンプト指示機能」を追加したと発表した。

 TASUKI Annotationは、教師データを加工するアノテーション代行サービスと、効率的なアノテーション作業を実現するSaaS型ツールを提供するサービス。このうちSaaS型ツールは、自社でデータを管理したい場合や、すでにアノテーション作業を行う人材を確保している企業などが、自社で教師データを作成するためのツールで、プロジェクトごとの管理を簡単に行えるが、難しいアノテーション作業や、作業量が多すぎて自社のリソースだけでは対応できない場合は、ソフトバンクに作業を依頼することが可能という。

 今回はこのSaaS型ツールの一部機能として、プロンプト指示機能を追加した。読み込んだ画像を見ながらプロンプトを入力できるインターフェイスを採用しており、これまで提供してきた作業ツールの操作性を損ねることなく利用可能のこと。

 例えば、下段のサンプル画像に対して、チャットUI上で「泳いでいるペンギン」という文章を入力すると、画像内のペンギンに対して、作業ツールが自動でアノテーションを行ってくれる。

 ソフトバンクでは、輪郭をセグメンテーションする細部の正確さを問われるタスクの場合、1つのアノテーションでも負担の大きい作業となるものの、新機能を利用すると、プロンプトを実行するだけで簡単にポリゴン(画像の中の物体の領域を多角形で囲うアノテーション手法)を作成し、作業を完了できると、そのメリットをアピールしている。

サンプル画像のイメージ