ニュース

サイバートラスト、HAクラスタソフトとLinux OSのバンドルパッケージ「MIRACLE CLUSTERPRO X 5.1」

クラウド対応とセキュリティを強化、AlmaLinux対応版も提供

 サイバートラスト株式会社は6日、Linux OS「MIRACLE LINUX 9.2」および「AlmaLinux 9.2」に対応した高可用性(HA)クラスタリングソフトウェア「MIRACLE CLUSTERPRO X」の最新版、「同 5.1」を販売開始すると発表した。

 MIRACLE CLUSTERPRO Xは、システムの障害を監視して、障害発生時には健全なサーバーに業務を引き継ぎ、高可用性を実現する日本電気株式会社(以下、NEC)製のHAクラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」と、サイバートラストのLinux OS「MIRACLE LINUX」を組み合わせたパッケージ製品。

 今回発表されたMIRACLE CLUSTERPRO X 5.1では、2023年12月に提供開始された最新版の「CLUSTERPRO X 5.1」と、2023年10月に提供開始されたMIRACLE LINUXの最新版「MIRACLE LINUX 9.2」をバンドルしており、クラウド機能およびセキュリティ機能の強化が行われている。

 また、2021年末に安定版リリースが廃止されたCentOS Linuxの後継として注目されているAlmaLinuxにも対応。AlmaLinux OS(以下、AlmaLinux)の日本語技術サポートを提供するOSサポートをバンドルした「MIRACLE CLUSTERPRO X 5.1 for AlmaLinux」が新たにラインアップされた。CLUSTERPROとAlmaLinuxのワンストップサポートを提供することにより、AlmaLinuxを用いた高可用性システムの構築と、安心安全な運用を支援するとしている。

 なお新機能のうちクラウド対応強化については、Microsoft Azure向け強制停止リソースを追加したほか、メール通報機能がSMTPSおよびSTARTTLSに対応した。また、クラウド環境における設定・運用の容易化か行われたとのこと。

 一方のセキュリティ強化では、Cluster WebUIの操作ログを表示する機能や、ログの保存期間を設定する機能を追加。このほか、フローティングIPリソースを送信元IPアドレスとして設定する機能の追加や、OpenSSL 3.0/3.1対応といった強化が行われている。

 さらに今回は、シングルサーバーの可用性向上を実現する「MIRACLE LINUX HA」の最新版、およびAlmaLinux対応の「MIRACLE HA for AlmaLinux」も同時に販売開始する。