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キンドリルとVeeam、サイバーレジリエンシーサービスの提供に向け提携

 米Kyndryl(以下、キンドリル)と米Veeam Software(以下、Veeam)は現地時間2月21日、世界的な戦略的提携を発表した。提携は、革新的なテクノロジー、専門性の高いインフラ管理、インシデントリカバリーに関連するサービスを含むサイバーレジリエンシーサービスを顧客に提供することに重点を置くものだとしている。

 キンドリルとVeeamでは、提携により提供するサービスの主な特徴として、包括的なサイバーレジリエンス、ベンダーを問わないシンプルなインフラ移行、最新のデータ保護ソリューション、運用効率の向上を挙げている。

 包括的なサイバーレジリエンスについては、サイバーインシデント、ヒューマンエラー、ハードウェア障害といったあらゆるリスク対して、統合的なアプローチを用いて効果的にリカバリーするための戦略を講じ、顧客のステークホルダーの信頼強化を支援する。

 ベンダーを問わないシンプルなインフラ移行については、ハイブリッドおよびマルチクラウドのバックアップとリカバリーのための拡張、カスタマイズ可能なオプションを提供し、セキュリティとコンプライアンスに優れた最新のクラウドベースへのシームレスなインフラ移行を支援する。

 最新のデータ保護ソリューションについては、最新のSaaSアプリケーション、データ、システムに対して、堅牢な防御機能を備えた効果的で信頼性の高いデータ保護を実現する単一プラットフォーム上で、シンプルかつ包括的なアプローチを提供する。これにより、顧客が企業のデータを近代化・保護できるよう支援する。

 運用効率の向上については、統合されたオートメーションにより、顧客の運用効率の向上を促進し、変化するビジネスニーズや業界標準に柔軟に対応することを支援する。

 両社は、今回の提携は、マネージドセキュリティサービスおよびインフラ管理機能におけるキンドリルの専門知識と、Veeamソリューションを統合したものだと説明。キンドリルの顧客に、安全なクラウドネイティブ環境およびKubernetes環境において、シンプルで包括的なデータ保護とランサムウェアリカバリー、最適化されたコスト、運用効率、コンプライアンス対応、シームレスなデータモビリティといったメリットを提供するとしている。