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シーイーシー、車載ソフトの判定テストを動画をもとにAIで自動化する「SimuField-VD」を提供

 株式会社シーイーシーは20日、IoTサービスのソフトウェア企画から保守運用までをトータルサポートする「Connected Service」の、車載ソフトウェアのテスト自動化を支援する「SimuField」シリーズについて、ラインアップを拡充し、動画の判定テストをAIで自動化する「SimuField-VD」を提供開始した。

 SimuField-VDは、動画をもとに6種のパターンで問題箇所を検出できるAI検知ツール。これまで、人の目でしか検知できなかった作業の省人化や人的ミスの軽減を実現する。運用に合わせてカスタマイズできるため、他システムとの連携により、異変時のアラート通知やログの抽出などにも対応する。

 リアルタイムの監視を行う「デスクトップ読込」「カメラ読込」と、撮り溜めた動画の確認を行う「動画読込」の3つのモードが選択可能。リアルタイム監視の活用で、深夜でもリアルタイムに監視が行える。

 検知パターンは、「点灯・点滅判定」「画像検知」「色変化判定」「アニメーション検知」「画面ちらつき判定」「画面遷移判定」の6種類で、「パラメーターの設定」「検知範囲」「検知精度」などの条件をカスタマイズすることで、用途に沿った検知を実現する。

 独自AI技術の活用で、通常のAI学習でコスト課題となっていた数千~数百万枚の学習用の画像が不要で、導入までの工数や期間を短縮でき、最短1カ月での導入が可能。独自のカスタマイズも可能で、システムの連携はマルチベンダーに対応し、他システムと連携することで、異常時の通知と合わせたログの報告・解析などにも対応する。

 SimuField-VDの価格は個別見積もり。参考価格は、3カ月の期限付きライセンスを1アカウント利用し、必要機材費用・立ち上げサポート費用・カスタマイズ費用などが不要の場合で33万円(税込)。

 シーイーシーは今後も、さまざまな検知・評価検証分野で動画を活用できるよう、サービス・機能の拡充を行っていくとしている。